2024.05.12
暮らす初の講習会は、2023年5月、札幌・南区簾舞で開催され、南区で家庭菜園を営む人など15人ほどが参加。
「日本電気さく協議会」に所属する3社が、電気柵の仕組みや効果について説明をしました。
ファームエイジの小谷栄二さんは、電気柵は「心理柵」だと話します。
「電気柵に触ると痛い」と学習してもらうことで、動物の強い「警戒心」によって、畑に近寄りにくくさせるための手段だということです。
2019年、南区簾舞・藤野地区では、連日住宅地にクマが現れ、家庭菜園などのリンゴやトウモロコシを荒らしました。
味を覚え、毎日のように人目に触れるうちに、クマは住宅の庭でパトカーが警戒する目の前でも、何時間も作物を食べ続けるようになりました。
住民も不安な日々を過ごし、クマも駆除される結末…。
このことを繰り返さないために、最初の段階で「人の食べ物に手を出すと、嫌な思いをする」と、クマに電気柵で伝えることが、ひとつの有効な手段です。
電気柵の効果を発揮させるためには、「抜け穴」を作らないのが大切。
「草が伸びて電気柵に触れていないか?」
「地面がでこぼこしていて、地面から電気柵までの隙間が開いている箇所がないか?」
「水たまりなどにワイヤーが浸かっている部分はないか?」
「ワイヤーが切れたり、たるんでいたりする部分がないか?」
電圧をはかる機械で触れるだけで、漏電していないかは確かめられるので、日々のチェックをすることで、安全を維持することができます。