HBCテレビ「今日ドキッ!」より、選りすぐりの情報をお届けします。
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あたたかい家族の姿を描くコーナー「ファミリーストーリー 家族のキズナ」。
今回は、日本最古の観覧車がある遊園地を、先祖代々に渡って守り続けている家族に密着取材しました。
函館山のふもとにある函館公園。
その敷地内には ちょっと懐かしい、昭和レトロな遊園地”こどものくに”があります。
咲き誇る桜の木…...この時期は美しい桜と たくさんの笑顔が撮れる写真スポットになります。
4代目の加藤健一さん。
1956年に開園した“こどものくに”は、代々、加藤家が守り続けています。
メリーゴーランドは開園当初からずっとあります。
これは1960年の様子。
昔のデザイン そのままなのが分かります。
クルクルと椅子が回転するスカイチェアー。
こちらも そのまままの姿です。
ロータリーチェアーも元気に活躍しています。
長男・大地さん:「これが日本最古の観覧車で文化財にも登録されている。八角形のホイールは74年前のまま」
1950年に完成した空中観覧車。
七飯町の大沼国定公園で活躍していましたが、“こどものくに”の開業に合わせやってきました。
現役で稼働する日本最古の観覧車です。
中にはこんなお客さんも…
埼玉から来た旅行客:「前に乗ったのは、12歳小学校のとき。60年前ですよ。楽しかったです」
加藤家の長男・大地さん。
今はマネージャーを務めていますが、実は違う夢がありました。
長男・大地さん:「小さいころからテニスのプロで食べていくのが目標だった。手首をケガしてしまってラケットを握れなくなってしまって。テニスをやめたら自分は何をしたらいいのだろうと漠然とした不安があった」
ケガで夢を断たれた大地さん。
その時、「遊園地でアルバイトをしないか」と声をかけたのが父・健一さんでした。
長男・大地さん:「掃除が嫌で…父が毎日掃除、掃除と…外なんてすごい汚れているんです。毎日やるの嫌だなと」
最初は仕事が 嫌いだった大地さん。しかし2年後、加藤家と遊園地に大きな試練が訪れます。