「動物のかわいさだけでなく、課題も伝えられるカメラマンに」

北海道や東京、京都と、大学も出身地も別々の6人。
それぞれがSNSでお互いの活躍を知り、つながっていったといいます。

葉琉さんは、「同じ年代で写真を本気でやっている人は珍しいし、一緒に撮影に行きたいのもあって連絡するようになりました。同じ場所で、同じときに撮っても、同じ写真は撮れないので、一緒に撮ることで違いを感じながら、ほかの視点から見ることができるんです」と話します。

キタキツネのほか、エゾモモンガやエゾリスなど、北海道の動物たちの写真を撮影している葉琉さん。中にはヒグマの写真もありますが、そのインスタグラムの投稿には、「安全な場所から超望遠カメラで撮影しています」と書かれていました。

葉琉さんには、「動物のかわいさも伝えたいけれど、それ以上に課題も伝えられるカメラマンになりたい」という想いがあります。

葉琉さんは去年12月、札幌で開催された「小グマフォーラム」に出席しました。
住民が中心になってクマ対策を進めている団体や、これから始めたい個人が集まり、情報交換をしたり、それぞれにできることを話し合ったりするイベントでした。
私たちHBCも、クマ対策に関わる一員として参加していました。

この場で葉琉さんは、自分にできることとして、「写真展を開催して、写真で動物のことを伝えたい」と話していました。
そして今回、「本当に開催することにしました」と、連絡をくれたのです。
(クマの写真も展示したいとのこと。楽しみ!)

以前からshotaさんやNakiussaさんとは、「いつか一緒に写真展をやりたい」と話していたそう。「小グマフォーラム」の後、きーとさんにも相談するとすぐに動いてくれ、この6人が集まりました。

Nittoさん(@nitto_photography)は、「大学生がやる写真展はなかなかない。葉琉さんの行動力はすごいなと思うし、誘ってもらって、楽しそうだからすぐ『やる!』と答えました」と話します。

撮影:Nittoさん(@nitto_photography)

スポンサーなどはおらず、自分たちだけでの初開催。写真集や写真の販売も考えているため、準備に大忙しだといいますが、写真展だからこその魅力も感じています。

higureさんは、「今はSNSなどで写真を発表する形式が多い。でも写真展なら、来場者との交流も生まれるし、写真を印刷するサイズやライトの配置などの工夫もできます。空間によって生まれるものを、来てくれる方と共有できたら嬉しいです」と話します。

きーとさんは、「一人で北海道に来て、つながりも少ないので、来てくれた方と交流できるのが楽しみです。若い中で頑張っているみんなと集まって、高め合いたいという思いもあります。見てくれた方に『この年齢でこんなん撮れるのか』と思ってもらえたら」と意気込みます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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