2024.05.01

出かける

最大幅約7.5mの巨大画はどうやって展示する!?まもなく開幕「遠藤彰子展 生生流転」の展示作業に潜入!美術展の裏側を大解剖!②

まだ終わりじゃない!作品を見せるには照明が必要

続々と作品が壁に取り付けられていく中、展示室内にやぐらのようなものが出てきました。

高さ約4mのローリングタワー。展示作業のいろんなシーンで登場するすごいヤツ

「ローリングタワーという作業台に乗って、今度は作品を照らすライトを取り付けていきます」

約3.3m×7.5mという巨大画もあるため、通常のスポットライト1灯では作品に十分な光が当たりません。
今回の展示では、展示室既存の照明も一部使用するのに加え、1作品あたり複数の灯体を使用して光を当てていきます。

「一部に光が強く当たってしまうと、作品の意図が正しく伝わらない場合もある。今回は特殊なレンズを取り付けて光が拡散するように照射できる灯体も使っています」

特殊機材やスタッフの技術を結集して、作品全体が明るくなるよう照明をセッティング。
一部作品は、作家本人と打ち合わせながら、作品全体に明かりのグラデーションをつけていきます。

「ライティングは、作品をよりよく見せる大事な要素。念入りに作業しました」

そうして展示作品75点すべてのライティングが完了後、監視員の配置場所や、お客様用のベンチ位置などを決めて、展示室が完成。
大きなトラブルもなく、開幕前日に展示作業が終了しました。

「大きな作品は、1枚の絵でいくつもの楽しみ方がある」

「どんなところを一番見てほしいですか?」

事前準備も含め、半年以上もの時間を展覧会に捧げた菊池さんに、こんな質問をしてみました。

「巨大画は、遠くから全体を見た時、そして近くから作品の一部をクローズアップして見たときに全然違う印象を与えてくれます。1点の作品から、いくつもの感動を得られると思うので、ゆっくり作品をご覧いただきたいですね」

《ことば響くあたり》2019年 333.3×497.0cm

会場では写真、動画どちらの撮影もOKです!

【展覧会概要】
展覧会名:遠藤彰子展 生生流転
会期:開催中~6 月 16 日(日)まで
会場:札幌芸術の森美術館(〒005-0864 札幌市南区芸術の森 2 丁目 75 番地)

入場料などの詳細は公式HPをご確認ください。

※2024年4月掲載時の情報です。

文:Sitakke編集部

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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