2024.04.22
暮らすトラックに代わる長距離の輸送手段として、物流業者がいま注目しているのが「貨物列車」です。
地方にも線路が張り巡らされ、運転士1人で一度に大量の荷物を運ぶことができるからです。
札幌にあるJR貨物の物流施設には連日、物流業者や卸売り業者が視察に訪れています。
北海道恵庭市の運輸会社は「2024年問題でドライバー不足が非常に大きな問題になってくるので、鉄道をうまく利用することをわれわれも考えていきたい」と話していました。
市内など短い距離の輸送は「トラック」、長距離の輸送は「貨物列車」と、道内の物流を維持する仕組みづくりが進められている一方、課題もあります。
プロセスが増えることで、荷物の受け付けから配達までの時間が増えることや、増加する費用は誰が負担するかなどです。
北海道苫小牧市の運輸会社は「労働力の負荷を上げないためにはどうするか…鉄道輸送の機能がどこまで応えていけるのか、見極めないとならない」と話しています。
「2024年問題」に対する運輸会社の取り組みを紹介してきましたが、私たちも協力が求められています。
全日本トラック協会は、最も負担が大きいのが宅配便などの「再配達」だとしています。
できるだけ確実に受け取れる時間の指定や、「宅配ボックス」や「コンビニ受け取り」「置き配」などを利用するよう呼びかけています。
そして、ネットで注文する際は「まとめて注文」して、配達の回数を減らすなどの協力をしてほしいとしています。
物流の「2024年問題」解消のためには、私たちが興味を持って少しずつでも協力していくことが必要です。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年4月5日)の情報に基づきます。