イオン北海道が、4月2日、北海道内にある「西友」の全店舗を買収することを発表しました。
北海道のスーパー業界は勢力図に変化が起きそうです。
連載「じぶんごとニュース」
イオン北海道は、「西友」が札幌市内で展開する9店舗すべてを170億円で買収することを発表しました。
1973年に道内に進出した西友。
現在は、札幌市内のみで事業を展開していて、今回の買収で北海道から「西友」の看板が消えることになります。
10月以降にはイオンやマックスバリュなどイオン系列のお店として営業する予定です。
豊平区の平岸エリアでは、直線距離で約400メートルの位置に西友とイオンがあり、今後、周辺ではイオン系列の店舗が増えることになります。
今、北海道のスーパーはイオン北海道、コープさっぽろ、アークスの三社が売上シェアのおよそ8割を占めている、まさに「三国時代」。
2022年度の3社の売り上げは、およそ3100億~3400億円と、ほぼ拮抗しています。
しかし、今回の買収でその勢力図に変化が生じると、帝国データバンク札幌支店情報部 吉原弘基部長は分析します。
「イオン北海道はグループとしては3年連続でトップではあったが、拮抗した中での1~3位。今回の買収によって1つ抜け出した感がある」と話します。
特に西友という歴史のある店舗を抑えたことで、大きなスケールメリットにつながるといいます。
イトーヨーカ堂の北海道内からの撤退。
ドラッグストア大手のツルハホールディングスとウェルシアホールディングスが経営統合に向けた協議の開始。
急速な再編の背景には、人口減少による市場規模縮小や物流の2024年問題などがあります。
地方の人口減少で札幌圏でしのぎを削る道内のスーパー。
活路を見出すための動きが相次いでいます。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年4月5日)の情報に基づきます。
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