2024.04.13
暮らすマチの活性化は今や北海道内共通の課題ですが、空知の人口5000人の町が選んだのは、「BGM」による地域の活性化でした。
29日昼すぎ。北海道奈井江町の憩いの場の「交流プラザみなクル」です。
どこからともなく聞こえてきたのはアコースティックのギターです。
これは、29日から奈井江町で始まった「まち中音楽」という新たな取り組みです。
奈井江町の三本英司町長は「マチの人たちが音楽を通じて元気になったり、子どもたちが音楽を通して広がる世界を感じてくれればいい」と話します。
そんな奈井江町がパートナーに選んだのは、60年以上、飲食店などの店舗向けBGMを提供する有線放送サービスの「USEN」です。
USEN MUSIC Enterpriceというサービスで、町内全ての公共施設に対して提供するのは全国初だといいます。
USENが、BGMで空間づくりをするのは奈井江町内の9つの公共施設。
JR奈井江駅前の広場では、あたりを爽やかなクラシックが包みます。
一方、奈井江町役場の企画財政課は、ゆったりとした音楽で作業もはかどりそうです。
施設や時間帯に応じて、音楽ジャンルを変えながら、町民の日常に音楽を届けます。
奈井江町職員からは「リラックスして落ち着いて仕事できますので、効率アップが見込めると思う」という声も聞かれました。
三本英司町長からは「雨が降っていれば少しでもモチベーションが上がるような、そんな音楽が流せたら元気がでるのかな」なんてアイデアも
「心と体のサポート」「集中力の向上」「円滑なコミュニケーション」などへの影響が期待される音楽。
奈井江町は今は、中心部だけのこの「まち中音楽」をエリアを広げながら、町民への情報発信にも活用したい考えです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年3月29日)の情報に基づきます。
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