春が近づきあたたかくなると、カエデなどの木から、天然のメープルシロップである〝樹液〟がしみ出してきます、この季節ならではの、森からの〝甘〜い〟贈りものです。
以前、樹液に集まるシマエナガのお写真をご紹介させていただきましたが、樹液が好きなのは小鳥たちばかりではないようです。
エゾリスが、樹液のつららをもぎ取って、木にさかさまにぶら下がりながら、なめちゃってますねー。
冬眠しないエゾリスは、子どもを生んで育てるのもほかの動物たちよりもやや早く、3月末から4月上旬にかけて、まだ体毛が生えそろっていない小さな小さな子リスを口にくわえて、〝引っ越し〟する姿を見ることがあります。
桜の花が咲く頃、運が良ければ、すっかり体毛が生えそろったエゾリスの子ども達が、興味津々に巣穴の外に出て、森を冒険しはじめる様子に出会えるかも知れません。
このお写真のキャプションに「前日にフラれて、落ち込むエゾモモンガ」とありました。
繁殖期には、オスのエゾモモンガが、メスがいる巣穴に行って、ラブコールをするのですが、ほとんどの場合、「ちょっと待った〜っ!」とばかりに、複数のオスのエゾモモンガが現れて、激しくかみつき合ったり、相手を木から落としたりして、その争いに勝利したオスだけが、めでたくメスと結ばれます。
しかし中には、ほかにライバルがまったくいないのにもかかわらず、メスの巣穴に顔を入れたところを、「あんたなんか、イヤっ!」とばかりに、鼻をガブリ!とかじられてしまうようなオスもいます。
「きょうの1枚」のエゾモモンガ君が、どんなフラれ方をしたのかはわかりませんが、そのショックは、どうやら大きかったようですねー。
文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクトでは、フォローしていただいた方に、北海道の動物たちのかわいい写真を、月〜金曜日の毎日、インスタグラムで配信しています。