2024.04.06
暮らすお金がなかったらアートは楽しめないの?
いいや、きっと知らないだけだ。
身近な場所に隠れているアートを見つけに行こう。
Sitakkeで開催中の学生ライター講座に参加する、ライター・わっかが取材しました。
こんにちは。学生ライターの「わっか」です。(※2024年1月時点)
普段は、札幌の大学でアートやデザインについて学んでいます。
先日、無事に卒業制作展を終え、残りは卒業を待つのみの私です。
そんな私ですが、2020年にコロナと共に入学し、せっかく美術の大学に入ったにも関わらず、実は多くの作品を、実家で制作してきました。
油絵を描くと布団は臭くなるし、ドリルで誤って開けた床の穴とはたまに目が合います。
ぶちまけたスライムや巨大なおはぎの掃除は中々に大変です。
そんな部屋で過ごしていると、重大な問題があることに気づきました。
「これからはどこで作品を作ればいいのか…」
卒業後も、作品作りは続けたいと思っています。
でも、実家を出る私に、アトリエなんて大層なものを用意する余裕はありません。
かといって、賃貸では大きな音も出せないし、床を労ってあげる必要もあります。
うーん、どうしたものか…。
そんなことをぼやいていると、大学の教授が「アーティスト・イン・レジデンス」という制度を教えてくれました。
なんぞや?その横文字。
「アーティスト・イン・レジデンス(Artist in Residence, 通称AIR)は、アーティストが一定期間、異なる場所に滞在し、芸術活動を行うこと、またその支援の仕組みのこと。日常とは異なる場所に行くことで、作業に没頭することができるし、様々な交流や体験を通して、発想や表現の幅が広がるんだよ」と、教授が説明してくれました。
……私のシンプルな脳で翻訳すると、「アーティストにとって旅をすることは良いらしい。だから、旅をさせて現地で制作ができるように、場所とか滞在費とか色々と支援してあげるよ」という制度のようだ。なにそれ美味しすぎる。
AIRの拠点は世界中にあって、なんと私の住む札幌にもあるとのこと。
え!行ってみたい。
ということで、行ってみることにしました。一体どんなところなんだろう?