2024.02.07
深める2024年4月から民間企業で働く障害者の割合、障害者雇用率が2.3%から2.5%に引き上げられます。
2026年にもさらに引き上げられる予定で、少しずつ障害者に対する一般企業での雇用機会が広がっています。
そんな中、仕事で2度挫折を経験した20歳の女性が、自分の障害と向き合い、一般就労に向けて挑戦する姿を追いました。
北海道旭川市のパン店で働く工藤夏海さん20歳。
午前9時。
焼きあがったパンを1つ1つ丁寧に袋詰め。
1人で黙々と作業します。
午前10時、開店です。
そつなく接客をこなす工藤さん。
実は、「自閉スペクトラム症」という発達障害があります。
自閉スペクトラム症は、コミュニケーションが苦手だったり、強いこだわりを持っていたりするなどの特性があります。
工藤さんが診断を受けたのは、中学校2年の頃。
「自分にこだわりがあり、自分のハードルを高く設定してしまう」
「自分と同じことを相手に求めてしまう」など、目に見えない特性があります。
周りと違う…生きづらさを感じる反面、なぜそうなっているのか、自分でもわからなかったことが何より辛かったといいます。
そんな工藤さんが働くパン店、「モンテデジール」は、就労継続支援A型事業所「あおいSORA」が運営しています。
一般就労が難しい障害などがある人が、サポートを受けながら働く障害福祉サービスです。
工藤さんはここに来るまで、2度の挫折を味わいました。
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