2024.01.27

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「戦争中でも女性の”おしゃれ心”に希望を」創業106年 札幌で愛される美容室の思い

大正7年、札幌で誕生した「桜井美粧院」

創業者を知る、3代目三澤龍子さん。

3代目三澤さん:「創業者は非常に進取の気性に富んでいました」

大正7年、札幌の街の中心部に「桜井美粧院」として創業。

創業者の桜井かねをは、明治33年生まれ。
流行を取り入れるのが早く、札幌でいち早く“電気パーマ”を取り入れました。

“電気パーマ”とは、電気で加熱した器具と薬液を使ってパーマネントをかけること。
パーマのロッド1つ1つに電熱線がつながっています。

当時の雑誌の表紙には電気パーマをかけた女性のイラストが載り、桜井美粧院でも列ができるほど人気となったそう。

ところが!その電気パーマに危機が!!

1943年以降、エネルギーが乏しくなり、電力規制で電気パーマ機が使えなくなってしまいました。
そこで、かねをが取り入れたのが…!

「木炭パーマ」。
客が持ってきた木炭で火をおこし、鉄製のコテを熱して髪にカールやウェーブをつけました。

戦時中は、木炭も配給制。
客は節約をしてまで木炭を持ってきたそうです。

「戦争中でも女性の希望や夢をかなえたい」

三澤さん:「戦争中でも女性の"おしゃれ心"に対して希望・夢を叶えようとする…そういう女性だったと思います」

三澤さん:「おしゃれは禁止されていましたよね。戦時中はそれでも、女の人は、おしゃれをしたくてスカーフをかぶり、ぎゅっと縛ってお帰りになったそうです」

三澤さん:「(お客さんが)ニコニコして帰るのがうれしいんだって、いつもおっしゃってました」

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