性別を変えたいって、どういうこと?

HBCで毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の「今日ドキッ!」。
日々いろいろなニュースを放送していますが、もっと深く知りたいという方に向けて、「今日ドキッ!トークライブ こちらHBC報道部」を不定期で開催しています。

コロナ禍を経て、12月13日、久しぶりに動画収録の形で開催しました。
テーマは、「性別を変えたいって、どういうこと?」。

出演したのは、まず、Sitakkeの連載「満島てる子のお悩み相談ルーム」や、「今日ドキッ!」コメンテーターで活躍中の満島てる子さんと、「今日ドキッ!」でキャスターをつとめている堀アナウンサー、HBC報道部の泉優紀子(いずみ・ゆきこ)記者です。

トークライブ全編の動画はYoutubeで公開していますが、一部を抜粋して、記事でもご紹介します。

トークライブ開催のきっかけとなったのは、10月25日に出された、最高裁の判断です。
「戸籍の性別を変えるためには、手術が必要」とされている現在の法律について、「違憲」とされました。

裁判について考える前の、「そもそも」のお話は、前編の記事でご紹介しましたが、この記事では、裁判をふりかえりながら、そのポイントについて考えます。

法律が作っている壁

今の法律では、戸籍の性別を変えるために”生殖能力を無くす”手術を受けることが必要とされています。

性同一性障害特例法。
戸籍の性別を変えるために、5つの要件をクリアすることを求めています。

①18歳以上であること
②現在結婚していないこと
③未成年の子がいないこと
④精巣や卵巣などの生殖腺がないこと、またはその機能を永続的に失っていること=生殖不能要件
⑤性器の外観が望む性別に似ていること=外観要件

裁判では、このうち「生殖不能要件」と「外観要件」が争われました。
この2つの要件は、実質的には「手術」を求めているからです。

10月25日、最高裁は「生殖不能要件」について、「違憲」と判断しました。
「医学的知見の進展に伴い、手術を受ける必要のない当事者に対しても、手術か性別変更断念かの過酷な二者択一を迫っている」と指摘しています。

トークライブの収録前日、12月12日には、国が全国の自治体などに通知を出しました。
性別変更に必要となる医師の診断書に、「生殖腺機能に関する記載がなくても差しつかえない」という内容です。
法律の改正を前に、少しずつ社会が変わる兆しがうかがえます。

一方で、「外観要件」については意見が分かれて、高裁に差し戻しになり、議論が続くこととなりました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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