2023.10.19
深める「陸上や水泳などのスタートはランプで、サッカーやバレーは旗で合図しながら試合を進めます。耳が聞こえなくても、それぞれのスポーツに合う工夫をすれば試合を成立させることができます。だから日常の暮らしでも、障害に合った工夫をすることで、お互いに分かち合うことは可能です。デフリンピックの大会を通じて、そんな社会につながればいいなと思います」
現在大学4年生の多田さん。来年の卒業後は都内の旅行代理店への就職が決まっています。
「人と人とのつながりを大事にしながら、会社の仲間と同じ気持ちで、お客様のためにたくさん尽くしたい。そして職場でもたくさんの人とコミュニケーションをとって、誰もが働きやすい環境づくりをしたい」と話していました。
障害があってもなくても、工夫することで輪のようにつながり、新しい未来へ花を咲かせることができる。
そんな社会を見つめる多田さんの歩みは、これからも続きます。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は取材時(2023年9月)の情報に基づきます。
■「こころが男性どうし」で結婚、そして妊娠。2人の姿が教えてくれた、“性別に関係のない”感情