2023.10.19

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「工夫することで、お互いに分かち合える」21歳の大学生が“手のエンブレム”に込めた想い

見学したハンドボール部の練習でひらめく

多田さんは大学で、障害者やお年寄り、子ども、外国人など、誰にでも伝わる「ユニバーサルデザイン」を学んでいます。

今回、応募するにあたり、アイデアを得ようと、大学のハンドボール部の練習を見学したといいます。そこでひらめいたのが、手でした。

選手同士が手話で意思を伝え、身振り手振りで合図しながらスピーディに試合を展開する姿に刺激を受けたといいます。

母親の出身地・札幌市に年に1回訪れ、親族と会うのが楽しみという多田さん

「手話があれば、選手同士の連携や協力も可能です。手話でコミュニケーションを密に取っている選手を見て、手をモチーフにしたデザインにしようと思いました」

聴覚に障害がある人のコミュニケーションに大切な「手」をモチーフに、人と人がつながる「輪」を表現。
そしてこの大会をきっかけに、新しい未来が咲くことをイメージして「桜の花びら」をあしらいました。

大会エンブレムに決まったあと、東京都の小池知事と面会する機会があったという多田さん。そのときは緊張しすぎて、何を話したかあまり覚えていないと、顔を赤くします。

ただ「かわいらしいデザインですね、いいですね」と声をかけてもらい、うれしかったといいます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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