2023.10.12

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「ないものは数えない」総フォロワー70万人!両足を失った車いすモデルの生き方

イベントのサイン会で、私が印象的だと思ったのは、ファン一人一人への声かけ。

「DM(ダイレクトメッセージ)くれたよね?」
「イベント来てくれたよね!覚えてるよ!」

このことについて聞いてみると…。

なんと、SNSのフォロワーの名前やこれまでのイベントで会った人のことは、ほぼ記憶しているんだそう。

「基本的に、学校のクラスの人の名前とか、人の名前を覚えるのが苦手なはずなのに!」

なんて笑っていましたが、

「きっと応援してくださるのが嬉しいから、自然に覚えられるのかもしれない」と、自己分析していました。

また、SNSのフォロワー数が増えたことで、起きた日常生活の変化についても聞いてみました。

するとまず一言。

「最近、旅先では、声をかけられなかったことがないんですよ!」

葦原さんがそこに感じた手ごたえは「自分が」有名になったことではありませんでした。

「いままで、車いすユーザーに声をかけたことがなかった人がほとんどだと思う。その中で私自身が、車いすユーザーに声をかけやすい雰囲気を作れているのなら、それは大きな変化」

自分の活動が、健常者の前にある“ハードル”を取り払うきっかけになっているのでは、と自信をのぞかせていました。

そして、プライベートな質問もしてみましたよ!

トークショーで結婚願望があることも明かした葦原さんに、どんな相手がいいか聞いてみました。

「自分と価値観が違う人がいいな」

「自分にない感覚や視点を持っている人といると、新たな発見があって楽しそう!」

葦原さんの話を聞いていると、「違う視点」というワードが頻繁に出てくるなと感じます。
  
葦原さんは、10代で車いすユーザーになった「中途障害者」。

健常者と障害者、それぞれの視点を経験したからこそ、物事は一方向からだけではなく“複数の方向から見ることができる” ことの意味を、より知っているのかもしれないと私は感じています。

そして葦原さん、結婚相手に求める条件が、もう一つあるそう。

「虫を退治できる人!」

そういって笑う等身大の姿は、周りの人もたちまち笑顔にします。

きょうも明日も1年後も…見据える未来「本業」に「親孝行」も

今、この時間を常に楽しんでいきたい

SNSを中心に活動を続けている葦原さん。

最後に、この先に見据えているものについても聞いてみました。

これまでフォロワーを増やし、注目を集めてきたSNSでの活動については…

「インスタグラムやTikTokなどでの発信は、知ってもらう“きっかけ”であり、入り口」と明確に位置づけているといいます。

「これまでは『インフルエンサー』という肩書で紹介されることが多くて。『何の仕事してるの?』と言われることも多かったんです」

だからこそ、SNSでの発信はもちろん活かしつつ、「本業」に力を入れたいのだといいます。

「『モデル』としての認知を高めたい。テレビなどでのタレント業も強めていきたいです」

そして息をつく間もなく駆け抜けてきたからこそ、見えてきた希望もあるといいます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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