中途半端にモノが残ったまま手をつけられないことが多い、家を出た後の子ども部屋。子どもが置いていった荷物があるし、ときどき帰省するからと、そのままにしていませんか?
今回は、札幌市在住の整理収納アドバイザーの筆者が、元・子ども部屋によくあるお悩みと解決方法をお伝えします。
全て子どものモノかと思って見てみると、自分や家族のモノが入っていませんか?
今は使わないけど、捨てるにはもったいないモノを置いている方が多いと感じます。
「いらないモノはないはず」と思っていても、全てを出すことによって、なんとなく置いていたモノ、なくてもいいモノに気づき、「こんなモノが入っていた!」と驚くケースが多いです。
奥など見えにくい場所は、ないモノと思いがちです。また、カビが生えていたり汚れていたりすることもあるので、衛生面でも確認は大切です。
最終的には全部のモノを出して確認することが大切ですが、一気に出そうとすると、それだけで疲れてしまいます。判断することが嫌になるケースが多いので、“区画を自分で分けて”、無理のない範囲で出していきましょう!
子どもが置いていったからと、全てとっておかなければいけないと思っていませんか?
家を出る際には、荷物を全て持っていってもらうのが一番です。
ときどき帰ってくるし、「置いたままにしてほしい」と言われると捨てられないですよね。
そんなときは、モノを置くスペースを決められるとよいでしょう。ケース1~2個に限定するなど、話し合いをしながら、そのスペースに収まるだけの量にしてもらいましょう。
お子さんもたまの休みに帰ってきて、いきなり「クローゼットを片づけて!」と言われても、なかなか動いてくれませんよね。
思い出のモノや服類、趣味のモノなどわかりやすくひとまとめにしておき、帰ってきたタイミングで確認してもらいましょう!
クローゼットが空いたからと、行き場所がない思い出のモノを置いていませんか?
写真を大きい箱に入れっぱなしにしている方は少なくありません。「いつか整理を……」となりがちです。
写真が点在していることはよくありますが、それでは量が把握できず、整理に困りますよね。
まずは点在しているモノを1か所にまとめてみましょう。
写真整理は、たまってしまうと「老後にやります」と話される方も多いのですが、写真の目的は見返すことです。
年をとってから見返すのではなく、早めに整理を終わらせて、お子さんと一緒に見返してみてはいかがでしょうか。
きっと思い出話に花が咲きますよ!
筆者自身も家を出てから、クローゼットには自分のモノを大量に置いていましたが、母に「片づけて」と言われて見返したときには、ほとんどがいらないモノでした。現在実家のクローゼットには季節のモノなどが入っており、筆者の部屋は母の趣味の部屋になっています。
いつまでもお子さんの部屋のままにしておくのではなく、ご自分の趣味の部屋や、ご主人の部屋にしてみてはいかがでしょうか。
***
文:佐藤ゆきこ(整理収納アドバイザー)
***
【ライター:佐藤ゆきこ PROFILE】
元ストック大好き、超ズボラだった整理収納アドバイザー。第2子出産4か月後の夫の転勤で、子どもが増えたのに以前より小さいお家お引越し。そこで片付けを学び、モヤモヤが晴れていく。「片付けでお悩みの方にも、この気持ちを体感してもらいたい」という思いから活動中。
【画像】筆者自宅