あの石像には、意味があったんです!
視聴者からの疑問や悩みを調査するHBC報道部のもんすけ調査隊。
こんな疑問が寄せられました。
モアイ大好きさん(30代・札幌在住)
『真駒内滝野霊園には、なぜモアイ像があるのでしょう。調べてください』
霊園なのに、なぜモアイ!?
1981年に開園した真駒内滝野霊園は、札幌の中心部から車でおよそ45分、総面積180万㎡、札幌ドームおよそ32個分という北海道内最大級の霊園です。
その由緒正しき霊園に、なんと!南米チリ・イースター島のようなモアイ像があるのです。
さっそく現場に行ってみると…
門の内側には、我々を待ち受けるかの様に、巨大なモアイ像が。
大きいもので高さ9.5m、重さ120トンものモアイ像が33体。
そして、門の横には小さなモアイ像。
ベンチまでモアイ像なのだ!
一体、なぜ。
園内を見まわしてみても、来園者のほとんどが外国人。
ようやく日本人を見つけて話を聞くことができた。
しかしどの訪問客も
「ぜんぜん考えたことがなかった」
「みんなの幸せを願ってじゃない?」
「石屋さんがあるから?」
と、その理由は知らないよう…。
さらに、この霊園の不思議な光景はコレだけではなかったのです。
モアイ像の奥には、イギリスの古代遺跡、ストーンヘンジ!
世界遺産にも指定されているストーンヘンジは、高さ5mもある巨大な石が、円形状に配置されているイギリスの古代遺跡で、今も多くの謎に包まれています。
そのストーンヘンジが、なぜか札幌の霊園に、原寸大そのままにある…。
しかも…
園内には、エジプトのピラミッドにありそうな石像に…
阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)の金剛力士像…
中国にありそうな石像まで、実に様々な石像が立っています。
これは一体どういうことなのか?
滝野霊園を運営する「ふる里公苑」の大川さんに話を聞きました。
「霊園と聞くと暗くて寂しいイメージがあるが、明るい施設を作る環境設計を心掛けている。モアイ像やストーンヘンジは、古代のお墓という言われもあり、シンボルとして設置している」
実は、モアイやストーンヘンジなどの石像は、霊園が持つ暗いイメージ払拭するために建てられたのです。
思わぬ効果も…。
「家族一同が会う機会が徐々に失われつつあるが、滝野霊園では家族三世代でのお参りする人が増えている」
今年2月には、大人から子供まで、家族で楽しめる「レストランモアイ」をオープン。
ラベンダーの風味豊かなソフトクリームも人気だといいます。
そして、これらの石像には、さらなる秘密も隠されていました!
園内にある石碑を見てみると、「三十三モアイ地蔵」と書かれています!
このモアイ像、実は、お地蔵様だったのです。
そしてストーンヘンジの横には、なにやら三角形の建造物が。
そして、そこには怪しげな地下への階段が。
このストーンヘンジ、実は永代供養墓だったのです。階段は墓へとつながっています。
【調査結果】
真駒内滝野霊園のモアイ像は、霊園の雰囲気を明るくするための地蔵だった!
ただ、真駒内滝野霊園にはもうひとつ気になる光景が…
頭だけの大仏?!
その理由は、後編の記事でお伝えします。
⇒【なぜ頭だけの大仏?!実は世界的に有名な建築家が関わっていた!込められた意味とは】
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年8月11日)の情報に基づきます。
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