2023.07.10

暮らす

「津波フラッグ」って知ってる?海水浴シーズンをより安全に楽しむための豆知識

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。

海水浴のシーズンがやってきました。今回は、より安全に海水浴を楽しむための豆知識をご紹介します。

知っておいて!「津波フラッグ」と「波の予報」

地震が多い日本では、津波の危険と隣り合わせです。
気象庁では地震が発生した時に津波が予想される場合、地震発生から約3分を目標に、大津波警報・津波警報・津波注意報を発表します。

津波注意報は、津波の最大波の高さが高いところで0.2メートル以上、1メートル以下。津波警報は1メートルを超え、3メートル以下。大津波警報は3メートルを超えると予想されるときに発表されます。

海難救助水上バイク(画像:PIXTA)

0.2~0.3メートル程度の津波でも人が巻き込まれてしまうおそれがあるため、注意報が出た時点でとても危険です。また、津波はとても速いので、津波を見てから逃げても遅いのです。

津波の警報や注意報はテレビやラジオ、スマホやサイレンなど、様々な手段で伝えられますが、海水浴中はスマホも持っておらず、波や風の音でサイレンが聞き取れないことがあります。また、聴覚に障害のある人にも「視覚的に伝えられる」ように、令和2年6月から海水浴場などで「津波フラッグ」が用いられています。

津波フラッグ(気象庁HPより)

道内に海水浴場を有する市町村数は24あり、そのうち津波フラッグを導入済みの海水浴場が1つでもある市町村数は10あります。(令和5年1月31日現在)今後も普及が進んでいくので、この旗について知っておきましょう。

さて、気象庁では毎日、沿岸の海の「波の予報」を発表しています。これは津波とは異なり、主に「海上で吹いている風によって生じる波」の予想です。道内では、3メートル以上の波が予想される場合は「波浪注意報」、6メートル以上は「波浪警報」が発表されます。

お出かけの際は最新の天気予報や波の予報注意報も確認し、波浪注意報が出ている時は、海水浴は控えるようにしましょう。

※2023年7月5日の情報に基づきます。

<PROFILE>

文: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃

HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も発信中!

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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