部屋をパッと明るくしてくれる観葉植物。自宅で過ごす時間が長くなったことで、観葉植物をインテリアに取り入れる人が増えています。しかし、中には「何度買っても枯らしちゃう……」「上手く育てられない」といった声も。そこで今回は、“元・枯らし屋”である帯広在住・整理収納アドバイザーの筆者が、初心者でも育てやすい観葉植物選びのポイントをご紹介します。
愛情余って水をやりすぎたら根腐れしてしまった、逆にうっかり水やりを忘れて枯らしてしまった……という経験はありませんか? 観葉植物初心者さんが育て始めに必ずと言っていいほどぶち当たるのが 水やりの壁 です。水やりは、土が乾いたら“鉢全体が湿るようたっぷりと”が基本。ですが、品種によっては通常の水やりに加えて葉に水を吹きかける“葉水”が必要とされるモノもあります。
水やりでのトラブルが心配な初心者さんの場合は、お世話の手間がかからない乾燥に強い品種を選ぶのがポイントです。中でもおすすめなのが多肉植物です。ぷっくりと可愛らしい葉の中には水分が豊富に含まれているため、水やりを忘れてしまってもすぐに枯れてしまうリスクが少ないので安心です。
植物の発育に“日光”は必要不可欠ですよね。一年を通して温暖な地域原産の植物は特に日光を好み、四季のある日本では季節や気温の変化に合わせて置き場所を変えるなどの配慮と管理が必要です。しかし、品種によっては日光が少ない場所でも成育できる “耐陰性” の強い植物もあります。こまめな管理が必要のない耐陰性の強い植物を選べば、初心者さんやズボラな性格の人でも枯らすリスクが少なく、無理なく観葉植物を育てることができますよ。
水やりの手間が少ないこと、日陰でもよく育つ耐陰性のあるものを選ぶことがポイントとお伝えしましたが、筆者が最も大事だと感じるのは自分自身が「育てたい!」「好き!」と思える植物を選ぶことです。観葉植物だって、生き物。ほかの生き物と同じように、お世話をするには愛情が必要なんです。色々なアドバイスや意見を参考にしつつ、最終的には自分の意思で選ぶことが、観葉植物を枯らさない最大のコツです。
ここまでのポイントを踏まえて、元枯らし屋だった筆者が現在進行形で育てられている植物をご紹介します!
見た目のインパクト大なキモカワ系植物のミルクブッシュ。多肉質な茎に水分を溜め込む性質があるため、乾燥に強く水やりも簡単。繁殖力旺盛でみるみる育つので、日々成長を楽しむことができます。
観葉植物として人気が高く、お店やオフィスのインテリアとしてもよく見かけるサンセベリア。耐陰性が強く、日光の少ない場所でもタフに育ちます。
手を広げたような5枚の葉が特徴的なパキラ。丈夫で害虫もつきにくいため、初心者におすすめの観葉植物です。卓上に置けるミニサイズから存在感のある大きなものまで様々なサイズがあるので、お部屋に合わせて選べるのも魅力です。
観葉植物をすぐに枯らしてしまう方は、植物の選び方に問題があったのかもしれません。ご紹介した3つのポイントを参考にして、ぜひ自分好みの観葉植物を選んでみてはいかがでしょうか。
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文:はせがわあかね(整理収納アドバイザー)
ブログ:~暮らしのヒラメキ~
Instagram:@kurashinohirameki
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【ライター:はせがわあかね PROFILE】
美幌町出身、帯広市在住のインテリア好きな整理収納アドバイザーで現役作業療法士。子ども2人と夫、わんこ2匹と暮らす。シンプルな生き方に憧れて資格を取得し「片づけクリエイター」として暮らしに役立つ情報を発信しながら、イラストやモノ作りなどクリエイティブな活動を行っている。
【画像】Graphs、りつ。、EKAKI / PIXTA(ピクスタ)、筆者宅