2022.06.10

ゆるむ

“なんかもったいないな”をきっかけに。ワイン用ブドウの葉を活用した「お茶」が誕生。

HBCラジオ「AfterBeat」から、北海道のホットな話題、最新の音楽、 気になるモノ・ コトなど、 選りすぐりの情報をお届けします。

2021年3月、北海道に新たなお茶が誕生しました。 その名も、 北海道TEA 。普段は捨ててしまう “ワイン用ブドウの葉” で作られています。

ワインのようにも見えますが…「お茶」です。

商品を手掛けるPATTERN1 PLANNING株式会社の代表・赤坂若菜さんにお話を伺いました。

“なんかもったいないな”をきっかけに。

このお茶が生まれたのは、赤坂さんが北海道内のとあるワイナリーを訪れたことがきっかけ。ワイン製造に不要な葉っぱが捨てられる様子を見て「この葉を上手く活用できないか」と、ふと思ったんだとか。

通常、ワイン用ブドウを生産する際、ブドウの成長を促すために不要な芽をかき取る芽かきや、日光を邪魔する葉っぱを摘み取る葉取りを行います。一方、ヨーロッパでは、不要になった葉っぱを天ぷらのようにして食べているという話を耳にしたことがあったという赤坂さん。そこから着想を得たそう。

「なんかもったいないな、何かできないかなっていうのを、ふと感じて。 お茶だったら常温で保存できるし、長期保存できる。持ち歩きも軽いし、いいかなっていう感じの、本当にそんなことからの始まりだったんですよね」

さまざまな企業の商品のブランディングを手掛ける会社に勤める傍ら、 自分自身でも商品を作ってみたいという思いもあったことから、”ワインの葉っぱを活用したお茶づくり”を自社のプロジェクトとしてスタート。

その後、ブドウの品種選びや発酵など何度も試作を重ねるも…なかなかうまくいきません。
"最初から(ここまでの工数がかかることが)わかっていたら、そもそもやらなかったかもしれない"くらい、当初想定していた以上の時間と工数がかかったそう。

「何度も、壁にぶつかり、商品化までできないかもしれないと感じたことも。 生産者の方々の支えがあったから続けてこれた」

赤坂さんの汗と涙の努力、そしてかかわる人々のサポートのもと、3年かがかりで完成したのが「北海道TEA」です。

そのお味は…?

試飲をしてみたのは、AfterBeatパーソナリティのこの2人。

▶パーソナリティ・金子智也さん
まず、香りが…。美味しいワインぽいっていうのかな。すごい、これすごいよみんな!! 今日暑いから、この氷入れて飲むのも最高。

▶パーソナリティ・世永聖奈さん
ワイングラスに入っていて、ルネッサンス!ってやりたくなる。 ちょっと酸味もありますよね。後味すっきり!

ワインのような"新感覚"のお茶に、興味津々のおふたり。

氷を入れると酸味とすっきりとした後味でゴクゴク飲める美味しい仕上がりに。

ホットで飲むとアイスとは違う香立ちを楽しむことができます。

赤坂さんは、ワイン好きの人にもぜひおすすめしたいと話します。

「よく、アルコール入ってるんですか?って聞かれることが多いのですが、ノンアルコールの飲み物です。ワイン好きの方にも、白ワインと飲み比べていただいて、シャルドネならシャルドネでお味を比較していただきたいです。 さっぱりした味わいなので、お寿司屋さんや、フレンチの最後に出して頂くレストランさんもあります」

ワインのような風味ですが"お茶"なので、妊娠中の方、お子さんもみんなで楽しむことができるのも魅力です。

「今後はいろんなシーンで北海道TEAを楽しんでいただける場を増やしていきたい。ワイン用ブドウ以外でも、捨てられていたり、未活用のものを美味しい形で飲んでもらうための研究もチャレンジしていきたい」と赤坂さんは気持ちを込めます。

沢山の人の想いが集まって完成した、北海道の”新しいお茶”。ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

※掲載の内容は番組放送時(2022年5月26日)の情報に基づきます。

After Beat

月~木 16時にHBCラジオにて放送中!音楽とその日の話題をお届けする夕方生ワイド。シンガーソングライター金子智也とHBCアナウンサー室谷香菜子・世永聖奈が、ホットな話題、最新の音楽、気になるモノ・コトなど、「今」が分かる1時間半を元気いっぱいお届けします!

https://www.hbc.co.jp/radio/afterbeat/

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