2022.01.29
育む2023年開業の「北海道ボールパークFビレッジ」で、あそび場づくりを担う「ボーネルンド」が、「あそび」のヒントをお届けする連載「あそびで育む 親子のきずな」。
“あそびのプロ”である「プレイリーダー(※1)」が、冬の時期に親子で楽しめる「雪遊び」をご提案します。
こんにちは!ボーネルンドのプレイリーダー、巻島です。
北海道出身で、前回は砂場で定番の遊び方を、雪に応用するコツ3選(https://sitakke.jp/post/2263/)をお伝えしました。今回は、雪を使った遊びをレベルアップするコツ2選をご紹介します。
雪遊びの定番と言えば、「雪だるまづくり」ですね。
大きなものから手のひらサイズのものまで、いろいろな雪だるまをつくってみませんか?目や鼻・洋服にする材料を用意しておくと、個性豊かな楽しい雪だるまが誕生します。できあがった雪だるまに名前を付けてあげるのもおもしろいですよ。
【おすすめの素材や道具】
・バケツ・シャベル・スコップ・ゼリーなどのカップ・
・葉・石・枝・松ぼっくり・ドングリ・木の実・ニンジン・ミカンの皮・
・ビーズ・ボタン・毛糸・ペットボトル・ペットボトルキャップ・ストロー・空き缶・びん
大きくてきれいな球体を作るのは、なかなか大変。一つの方向からだけでなく、いろんな方向から転がしてバランスよく雪がつくようにします。水を加えながら作るとキレイな形ができます。
日本では2段の雪だるまをよく見ますが、海外のスノーマンは3段が一般的。上から頭、胴、足なんです。雪玉のちょうど中心に積み上げれば崩れにくくなります。
集めておいたいろんな素材を使って、真っ白な雪だるまをデコレーション。大きな雪だるまは、親子や兄弟、お友だちと協力して作り上げるので、チームワークも自然と深まります。
雪が少ない日には、おにぎりを握るように雪をギュツギュッと固めてつくったミニ雪だるまづくりがおすすめ。小さな子どもたちも楽しめます。
真っ白な雪に、色をつけて遊んでみませんか?
いろんな色水を作って、混ぜて違う色を作ったり、色の付いた雪を混ぜてみたりして、色の変化を楽しむあそびも楽しいですね。全身を使って、自分より大きい雪のキャンバスに向かって、ダイナミックなお絵かきを楽しむこともできますよ。
【準備する物】
空のペットボトル、水彩絵の具、水
【あそび方】
① ペットボトルに絵の具を入れ、水を入れてよくシェイクします。
② ペットボトルに穴をあけて、雪の上に絵を描こう。
カップに雪をあつめて色水をかけると、まるでかき氷みたい!雪玉に色水をかけて、アイスクリームのようにしてもいいですね。いろんな形の“型抜き”を使うのもおすすめ。
たくさん作って、雪のケーキ屋さんごっこやアイスクリーム屋さんごっこも楽しいですよ。
いかがでしたか?手でぎゅっと握ると固まる雪。「ふわふわ」から「カチカチ」に変化する感触や、だんだん溶けていく様子など、子どもたちは、雪遊びの中でいろいろな発見をしています。
雪国に住んでいると身近な「雪遊び」ですが、実は限られた地域の冬の時期だけしか体験できない貴重なあそびなんです。ぜひ親子で思いきり雪遊びを楽しんでみてください。
(※1)プレイリーダーについて
ボーネルンドのプレイリーダーは、指導者ではなく、あそびが生まれるきっかけをつくる人。決まった遊び方を指示するのではなく、「こころ・頭・からだ」の成長につながるあそびを創出します。子どもの「おもしろそう」「やってみたい」という興味や関心、好奇心を喚起し、あそびの可能性を広げていきます。ボーネルンドのあそび場はもちろん、幼稚園や保育園、外部の催事イベントでもあそびの楽しさを伝える活動を行っています。
連載過去記事一覧:「あそびで育む 親子のきずな」https://sitakke.jp/tag/219/
文:ボーネルンド
編集:Sitakke編集部IKU