2025.09.28

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「“自分一人しか考えていない”孤独はつらいから」漫才師と20歳の起業家が向き合う北方領土

若い人は運動が続かなくなっちゃうから

一方で、北方領土問題の継承に独自のアプローチで取り組む人もいます。

元島民3世の久保歩夢さんは、返還運動を続けるために、20歳で自ら会社を立ち上げました。

久保さんは「僕みたいな若い人たちは、運動が続かなくなってしまう」と話します。

「お金もプラスでかかっちゃうのでそういう関係でなかなか続けられなくて。北方領土問題で続けられるような事業、仕事として関わっていけるようにしないといけない」

久保さんが返還運動に本気で取り組むきっかけになったのは、2019年、ビザなし交流で訪れた択捉島の景色です。

撮影:久保歩夢さん

真新しいカラフルな住宅に舗装された道路。
実効支配によって、確実に”ロシア化”が進んでいることに大きなショックを受けたのです。

一方で、返還運動に漂う諦めムードに、強い危機感を感じています。

「みんなの前でしゃべらなきゃいけなかったり、テレビの取材もあったり…そういうのがいやに思う人が多くなっていて、それは非常にまずいこと。これからの領土問題を絶対風化させたらダメだと思うので、それはかなりやばいなと感じている」

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

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