2025.09.28

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「“自分一人しか考えていない”孤独はつらいから」漫才師と20歳の起業家が向き合う北方領土

8月28日は、ソ連軍が北方領土の択捉島に侵攻を開始した日です。
あの日から80年。
いまも北方領土は、ロシアによる実効支配が続いていますが、この問題を風化させまいと奮闘するお笑い芸人と若き社長をカメラが追いました。

連載「じぶんごとニュース

北海道出身のお笑いコンビ、アップダウンです。
M-1グランプリやキングオブコントでは、それぞれ準決勝進出4回の実力派。

彼らが今、披露するのが「北方領土漫才」です。
漫才は約40分間。

「何の話してんだ!話が“それ”てるから!」
「ソ連なのに?」
「くだらねぇんだよ!」

前半は軽妙な掛け合いで、「くじら漁」など島に独自の文化があったことをコミカルに紹介します。

「すみません。ここはどちらでしょうか?」
「ここはなぁ、択捉島の年萌というところだ。捕鯨基地なんだ」
「捕鯨!鯨ですか?あ、船が帰ってきたようですよ」
「汽笛を聞き逃すな!」
「汽笛、どういうことですか?」
「実はな、汽笛が合図になっていて、鯨が獲れていたら3回、獲れていなかったら1回鳴ることになっている。ボー…」
「今、汽笛が鳴りました!
「(ボー…)としている場合じゃねえからな」
「喋っていたんかいお前!」

漫才をつくるきっかけは、元島民らでつくる千島連盟の職員のアイディアでした。

千島歯舞諸島居住者連盟の森田多江子さんは「北海道で原爆伝承漫才というのをニュースで見て、お笑いという形で伝えるっていうのがすごく斬新と思った」と話します。

一方、芸人にとっては、笑いを生み出しにくい社会派ネタ。
それでも挑む理由を、竹森さんは、ステージの上で明かしました。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

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