2025.07.23
暮らす北海道内ではクマの出没が相次ぎ、住宅地での死亡事故も起きました。
前回の記事では、「すべてのクマ事故は防げる」という専門家の言葉をもとに、国や都道府県単位で必要な対策について書きましたが、クマ対策を担うのは、行政や専門家だけではありません。
住民や観光客が「楽しみながら」参加できるクマ対策を企画している人たちがいます。
札幌と知床、2カ所でのクマ対策イベントをご紹介します。
連載「クマさん、ここまでよ」
まずは、高校の授業をきっかけに生まれたクマ対策グループ「困ったくま」による、草刈りイベントです。
クマは背の高い草に身を隠して移動するため、川沿いの草を刈って見晴らしをよくすることは、クマにばったり会って事故にあうことを防ぐ対策になります。
「困ったくま」の5人は、札幌藻岩高校の2年生の頃に、「ヒグマとの共生」をテーマにした授業を受けました。座学だけでなく、札幌市円山動物園でフィールドワークをしたり、自分たちで啓発パンフレットを作って発信にも取り組んだりと、積極的に学びを深めました。
その後も自ら対策を続けたいと考え、課外活動として主体的に取り組んできました。
草刈りイベントは4年前からスタート。大切にしてきたのは「楽しさ」です。
休憩時間にゲームを用意したり、クマクイズ大会を実施したりと、いつも和やかな雰囲気で開催してきました。
「高校生が企画することで、若い人や地域の人がクマ対策に関わるきっかけを作りたい」と話していました。
卒業してからも活動を続けてきましたが、来年からは就職などそれぞれの進路に進むため、今回で一区切りです。
困ったくまは、「今年で一旦ラストの草刈りなので、ぜひ皆さんと一緒に楽しく草刈りしたいです!困ったくま全員でお待ちしております!」と話しています。札幌市が協力していて、道具の用意などもされているので、やったことがないという方も気軽に参加できます。
高校時代から地域の安全を守ってきた5人への応援を兼ねて、そしてこれからはどう受け継いでいくのかを考えるためにも、この機に参加してみてはいかがでしょうか。
・日程:2025年7月26日(土)午前9時~正午
・場所:札幌市南区真駒内(南区役所前に集合)
・参加費:無料
・主催:困ったくま
・協力:札幌市
雨天時は中止になるため、最新の情報は困ったくまのインスタグラムなどでご確認ください。
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