2025.07.19

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「自分は男性」と思いながらも妊娠・出産 3人の子どもを生んだ今、家族の姿から伝えたいこと

「こころが男性どうし」のふうふ、ちかさんときみちゃん。

2人の間に宿った新しい命について、そして家族になっていく姿を、WEBマガジン「Sitakke」では、連載「忘れないよ、ありがとう」でお伝えしてきました。

こころが男性、からだは女性であるきみちゃんが、初めての妊娠に戸惑いながらも、ちかさんと一緒に向き合ってきた日々。
4年が経ち、5人家族になりました。

前編ではこれまでを振り返りながら、家族の今の姿をお届けしましたが、この記事では、妊娠・出産を経て、きみちゃんが今思うことについてお伝えします。

連載「忘れないよ、ありがとう」続編

こころが男性どうしのふうふは、5人家族に

後列の左からちかさん、きみちゃん。前列がみぃくんとじゅったん

ちかさんとパートナーのきみちゃん。
そして2歳になったみぃくんと、2月に生まれたばかりのじゅったんです。

ちかさんは、からだは男性、こころは男性ですが、日によって女性よりの日もあって、好きになるのは男性だけ。きみちゃんのことは、「ひとりの人間として優しいし、頼りになる」と話します。

きみちゃんは、からだは女性、こころは男性のトランスジェンダーです。からだの性別と戸籍を男性にすることを考えていましたが、ちかさんと出会い、2人の子どもを持ちたいと思い中断。子どもを産むことを決意しました。

初めておなかに授かった羅希(らき)ちゃんを、失う経験をしました。
インターネット上で、「ただの変態カップル」「申し訳ないけど気持ち悪い」などの心無い言葉を浴びました。

それでもきみちゃんは、こう話していました。
「世間から、父親と母親っていう概念がどうとか、子どもがいじめられるとか、かわいそうって言われてた。そんなことない、そんなことさせない、そうじゃないっていうところを、ちかさんと見せていきたいと思っていた」

自分が男性だと思っているのに、妊娠・出産をすることには、大きな葛藤もありました。
5人家族になった今、きみちゃんが自分のこころとからだにどう向き合っているのか、改めて聞きました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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