2025.07.06
暮らす北海道札幌市の豊平区にある2つの小学校が新たに統合されます。
子どもの数が急速に減り続けるなか、札幌市の街づくりも転換点を迎えています。
6月9日、札幌市の教育長に手渡された意見書。
札幌市豊平区内にある2つの小学校を統合するという内容です。
1955年に開校した旭小学校と、1881年に開校した豊平小学校。
新しい校舎は豊平小の敷地に建てられます。
2つの小学校があるのは札幌の中心部から車でおよそ10分の「豊平地区」。
統合の背景にあるのは、2つの校舎の老朽化と旭小学校の児童数の減少です。
旭小学校は、元々1955年に豊平小学校を分割する形で開校しましたが、1957年の1332人をピークに児童数は減少の一途で、今は、208人にまで減っています。
指針では、小学校のクラスが12学級未満になると見込まれると統廃合の検討対象となりますが、旭小学校は、この10年間、目安を下回り続けています。
4年前から地元で2つの小学校の再編に向けた協議を重ねた結果、2025年3月の統合で合意しました。
豊平地区学校配置検討委員会の中川昭一代表委員は「一番大変だったのは、合併するならどちらかの学校がなくなるということだった」と話します。
「豊平小に吸収されるんじゃないかっていう噂がたっていて…。決してそうではなくて一緒になって、新しいものを作るんだよということを話ながら進めた」
統合した小学校には新しい名前がつけられる方針です。
校舎の建設開始の時期はまだ未定ですが、完成には6、7年かかりそうです。
気になるのは統合で広がる児童の通学範囲です。
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