2025.07.03
育む「できませんでした ごめんなさい」
ページをめくっても「できませんでした ごめんなさい」
また「ごめんなさい」。
これはなに?
なにがごめんなさい?
誰に謝っているの?
なんだかとても心配になりました。
「何でごめんなさいしか書いていないの?」と本人に聞いても「よく覚えていない」と言うのです。
さすがに気になり、担任の先生に連絡帳でご相談しました。
すると先生から来たお返事は…
『テレビの画面にノートを映し、私も一緒に書きながら教科書にある言葉を書く指導をしています。途中焦っている様子がありました。「書けましたか?」と個別に聞いたのですが「はい」と言っていたので私もノートの確認をしていませんでした。申し訳ありません。一緒に確認していきます。少し様子を見させていただければと思います』
先生からの丁寧なお返事を読みながら、私は胸がきゅっとなりました。
「書けませんでした」って、言えなかったんだね…
家でも練習してみようかな?
「こうちゃん、これ、ちょっとノートに書いてみようか!」
自宅で、私が書いたひらがなの文字を少し離れた場所で見せてみました。
すると、それを見ながらスラスラとノートに書いています。
「しっかり書けているじゃん!!!」と私が言うと、こうちゃんはボソボソした声ながら、こう教えてくれました。
「あのさ、学校だと…なんか緊張しちゃうんだよ」
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