2025.07.01
暮らすこの先も温暖化が急速に進んだ場合、日本海側の積雪の深さは20世紀末に比べておよそ4割も減るという試算が出ています。
北海道にとって「雪」は単なる冬の風物詩ではなく、貴重な水資源ということは忘れてはいけません。
本州のように梅雨がない北海道では、年間の降水量は本州に比べて少なめです。
そして、降水量のおよそ3割は「雪」として降るという、北海道ならではの特徴があります。
冬の間に降り積もった雪が、春になると少しずつとけて、北海道の豊かな水資源を支えています。
ところが、雪が減ってしまうと、水がもっとも必要とされる春から夏の農作業の時期に、水不足の起こる可能性が出てきます。
その結果、「日本の食糧供給基地」とも言われる北海道で農作物の育ちが悪くなったり、価格が高騰したり。最悪の場合は、取水制限を検討しなければならない場合が出てくるかもしれません。
急速な温暖化は、これまで当たり前だった生活が揺らいでしまう可能性があるのです。
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