ツルアジサイによく似ているのが「イワガラミ」。
こちらもツル性の植物で、ツルアジサイより少し遅れて花が咲きます。ツルアジサイとの違いは、花に見える「額片」の枚数。ツルアジサイは4枚、イワガラミは1枚だけついてます。
ちなみにアジサイの花は真ん中のふわふわした部分で、花に見える額片は「飾り花」とも呼ばれ、虫を集めるためのものです。そしてそこがツルアジサイとイワガラミを見分けるポイントにもなっています。
3つ目が「ノリウツギ」。
ノリウツギはツルではなく低木です。他の2種類と違って花全体の形が三角形になります。開花時期はイワガラミよりさらに後。 同じアジサイの仲間でも開花時期が少しずつずれているので順番に楽しむことが出来ます。ちなみに漢字で書くと「糊空木」。その名の通り、木の皮を剥くとヌルヌルしていて、切ると真ん中に空洞があります。
ちなみに滝野の森ゾーンにある「森の観察デッキ」の近くには3種類すべてがあり、高さ5メートルのところを歩ける空中回廊になっているので、普段は下から見上げることしかできないツルアジサイやイワガラミの花を上から見ることもできます。
夏の森には、まだまだ個性的な花々があります。
きれいなのに、「足の裏の匂い」がする?!さらに、植物界の常識を覆す花も。
後編の記事でお伝えします。
連載「森に行こう! ~身近な自然におもしろさが詰まっている~」
文:森の住人 KENTA
国営滝野すずらん丘陵公園 自然環境マネージャー。1978年札幌生まれ京都育ち。約6年間のサラリーマン生活を経て、森についての知識・経験ゼロの状態で滝野の森ゾーンの担当になり、様々なイベントの企画や広報、森づくりなどを担当。公園内にヒグマが侵入した際は専門家と一緒に現場の最前線で調査を担当。滝野の森staffXにて監視カメラを使った野生動物たちのリアルな様子などを発信中。
※掲載の内容は記事執筆時(2025年6月)の情報に基づきます。
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