SDGsが浸透してきた昨今、一つのコートを長く愛用するのも、現代社会にピッタリの考え方ではないでしょうか。一生モノとなると、似合うポイントは絶対に外したくありませんよね。そこで今回は骨格タイプ別に、長年着ることのできるタイムレスコートをご紹介します。
骨格に関係なく、共通しておさえておきたいポイントは以下3つです。
1:1枚でも暖かい
2:仕立てのよさを感じるシルエット
3:流行に左右されないベーシックなカラー
上記を踏まえ、続いて骨格タイプ別におすすめしたいコートを解説していきます。
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北海道ではダウンコートが圧倒的人気を誇ります。しかし、これを最も苦手とする骨格タイプがストレートさん。「でもやっぱり寒い冬は暖かいダウンを着たい!」そんなストレートさんにおすすめなのが、『HERNO』の切り替えデザインのダウンコートです。
胸から背中にかけてはウール素材となっていて、一般的なダウンコートのようにモコモコとしにくいのが特徴。そして腰回りがダウンとなっているので、お腹からお尻にかけて暖かいのは、北海道の冬を過ごす私たちにとってありがたいデザインです。
そのほか、“THE・定番”のチェスターコートももちろんおすすめですし、今年目にするようになったウール素材でできたトレンチコートも、ON・OFF両方使いやすいアイテムです。
ストレートさんはトレンチのように肩周りが四角いものを選ぶと、着痩せ効果バツグン。いずれにしても襟は大きすぎないほうがベターです。素材はお肌と調和するウールやカシミアをおすすめします。
ウェーブさんは筋肉量が少ないため、寒がりさんが多い傾向にあります。そんなウェーブさんが一生モノのコートを探すとなると、骨格が華奢で高級すぎる生地に負けてしまうことも。基本的には軽い化学繊維の素材がおすすめですが、これには寒いという欠点があります。
そこでおすすめするのが、道民におなじみのダウンコートです。ついカジュアルイメージに傾いてしまいがちですが、『TATRAS』のような細身のものであれば、一気に洗練された印象に。同ブランドのダウンコートの多くは、脇腹のサイドステッチで美シルエットに仕上げられています。重心をあげたいウェーブさんにとって、首元まで締められる襟のデザインが多いのもおすすめポイントです。
またノーカラーのエコファーコートも、華奢なウェーブさんがもっとも華やぐアイテムです。ファーコートがゴージャスに感じすぎる場合は、ショート丈のファーコートにデニムを合わせることで、一気にカジュアルダウンできます。
「足元まで温かくしたい!」そんなときにぴったりのロングコートが最も似合うのが、重心バランスを下げることでスタイルアップが叶うナチュラルさんです。化学繊維よりもダンゼン天然繊維が得意なナチュラルさん。ダウンコートもおすすめですが、できるだけ布地タイプをチョイスしてみてくださいね。
そんなナチュラルさんにすすめたいのが、『Max Mara』のラップコート。大きめの襟にロング丈と、腕の長さが足りなくなるナチュラルさんでもピッタリのサイズを選べます。
※写真のコートはイメージです
キモノスリーブのように肩からアームホールがゆったりと作られているデザインだと、さらに華奢見え。襟の合わせがウエスト位置まで下がるデザインが重心を下げ、スタイルアップが叶います。襟元が空いていて寒いと感じる場合は、ストールやラクーン調のエコファーなどを首に巻くのがおすすめです。
また『ATON』のように、肩周りがゆったりデザインされたアウターも得意なナチュラルさん。厚みのあるローゲージニットを着ても、ゆるっとシルエットのコートなら着心地もバッチリです。
以上、骨格タイプ別に分けて、おすすめのコートをご紹介しました。大切に使いたいタイムレスなコートを選ぶ際、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
文:山本よしみ(aft色彩認定講師/着こなし美人ナビゲーター)
サロンHP:Refined
Instagram:@refined.colorstyle
【画像】garetsworkshop, Dmitry_Tsvetkov, Olesya Kuprina / Shutterstock