2025.05.24
深める歯医者さんとともに、私たちの歯の健康を支える『歯科衛生士』。
国家資格であり、重要な仕事を任されますが、その裏で深刻な問題も抱えています。
連載「じぶんごとニュース」
札幌市の医療歯科専門学校です。
歯型をとっているのは歯科衛生士をめざす学生たち。
ラグビーなどのスポーツで歯を守るための『スポーツマウスガード』を作る実習が、行われました。
ほかにも診療補助や歯磨き指導、歯医者さんとともに歯の健康を守る仕事を担うのが、この歯科衛生士です。
しかし今、人手不足が深刻化。
身近な国家資格ですが、このところの求人倍率は23倍を超えています。
資格を持つ人は、全国に約30万人いるものの、職についているのは約14万人。半分以下にとどまります。
資格を持つ人のほとんどが女性で、結婚や出産などで職場を離れる人が多いのが理由です。
北海道帯広市のつがやす歯科医院でも、悩みを抱えていました。
「妊娠や出産によって退職するスタッフが多かった。子育てをしていても、今までどおり働けるという環境を作ってあげることが次の若い世代にとって大事」
歯科医院では、優先的に職員の子どもを預かってもらえるよう、近くの保育所と契約を結ぶなど、支援を厚くしています。
実際に復職した衛生士は「両立できるのか不安がありました。実際働きやすいですし、保育園が近いので送り迎えもすごくやりやすい」と話します。
個別の対応には限界がある人材確保。
国などの支援事業が、より実効性を高められるよう対策が求められています。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年5月2日)の情報に基づきます。
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