学校給食や購買などでおなじみの林製パン工場。作ったパンが子どもたちに届くまで、早朝のパン工場や市内の高校の購買にお邪魔しました。
世代を問わず「懐かしい!」とつい口に出してしまうほど、「コルバ」のパンは十勝っ子にとって慣れ親しんだ味だ。現在、小・中学校の学校給食は1市8町、高校の購買は7校、さらに市内の幼稚園などにもパンを届けている。「大体毎日8000〜9000個は作っているかな」と代表の林隆義さん。そのほか帯広北高校では、学食も運営し学生たちの昼を支え続けている。
パン工場の朝は早く、日が出る前の3時頃から作業を開始し、8時前後にはその日の給食パンを出荷。休む間もなく購買や店舗用の菓子パンを作り、翌日分のパンや具材の仕込みなどを始める。「時間の遅れや欠品は許されない」と毎日スタッフは身の引き締まる思いで作業にあたる。成形、発酵、焼き上げ、包装と決して少なくはない工程を基本6・7人で回すというから驚く。
2006(平成18)年からは、「なるべく地物を使いたい」と大正や川西などの十勝産小麦を使用。材料の一部を先に発酵させ、後から残りの生地を混ぜ合わせる「中種法」を用いて一般的な製法より発酵時間を長く取る。おかげで時間が経ってもふわふわで軟らかい食感が継続する。
子どもたちの元へ当たり前のように安心安全なパンを届ける。今日も暗い時間から工場の明かりは灯り、パン職人たちが子どもたちの笑顔のために一生懸命パンを作り続ける。
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