2025.05.19
暮らすキャベツの値段が平年の3倍以上!?とても手が出せない…
この冬は野菜の高騰がニュースでも話題となりましたね。私自身も必要最低限の野菜しか買うことができませんでした。小分けのカット野菜にお世話になった方も多かったのではないでしょうか?
ここまでキャベツの値段が高くなった背景には、「天気」が関係しているんです。
暮らしにさまざまな影響を及ぼしている「地球温暖化」。
HBCウェザーセンターの気象予報士・篠田勇弥が、北海道では何が起こっているのか?これから何が起こるのか?連載企画でお届けします。
より影響が身近な暮らしに迫ってきた今、何ができるのか…。一緒に考えてみませんか?
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
特別企画:地球温暖化と北海道の話~「日本の気候変動2025」を紐解く~
【この記事の内容】
・地球温暖化、実は暮らしに大きく影響
・日本の気候の「未来予想図」
・そもそも、地球の温度って何で決まるの?
・未来は…こんなことまで起きてしまう?!
気象予報士として日々の天気や気温と向き合う中、ここ数年は、天気や気温の移り変わりに明らかな変化が起きているのを感じています。
ことし1月のHBC「今日ドキッ!」でも、キャベツは1キログラムあたり534円と、平年比で約3.3倍の価格動向となったとお伝えしました。
キャベツの値上がりは、主要産地の愛知県や千葉県の天候不順(去年の記録的な残暑や干ばつ)の影響で、生育が順調に進まなかったことがあると言われています。
北海道も例外ではありません。
4月は北海道全体で平年の2倍近い雨が降ったことで、「畑が乾かず、農作業を進めることができない」という農家の方々の声も聞いています。
近年の気候変動は、私たちの暮らしに直結する大きな問題となりつつあります。