2025.05.06

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最後の児童は5人…地域と強くつながった小さな小学校「閉校」と向き合った最後の日々

いつもよりたくさんの同級生

取材した2月13日。
この日はたくさんの同級生と一緒に勉強します。

鈴川小学校は月に1回ほどのペースで、いまの5年生以下が4月から通う、喜茂別小学校との「交流日」を設けてきました。

この日は交流の最終日。鈴川小学校の先生や保護者もやってきました。
子どもたちにとって、集団の中での学びはチャレンジの1つです。

喜茂別小学校の児童数は、約60人。
先生たちも鈴川小の子どもたちが早く仲間になじめるよう、全校児童が参加するレクリエーションも企画してくれています。

授業をのぞいてみると…

記者が最初に見学したのは、4年生の米陀日香さんがいるクラス。
カメラに気が付くと、いちばん後ろの席から小さく手を振ってくれました。

社会の授業で、都道府県の勉強をします。4人ほどのグループを組んで、調べ学習に挑戦。
「国会議事堂の場所を調べるよ!」日香さんは率先してパソコンにタイピングし、役割を買って出ようとしていました。

次は、2年生の小出一途さんのクラス。
算数の授業で、「2分の1」について学んでいました。
細い紙を半分に切ったら、席を立って仲間と一緒に長さをくらべっこ。

「一途、比べよう!」

仲間が次々と声をかけます。

中休みの時間。
4年生の米陀さんが駆け寄ってきました。

「もう慣れた?」ときくと、「なれたよ!」と笑顔で返事をします。

すると後ろから、同級生の女子生徒が様子を伺いながら近づいてきました。

実は、保育所時代からのお友だちなのだといいます。

5年生のクラスをのぞくと、仲間が机を離れる中でパソコン作業を続ける小出琴さんの隣に、鈴川小の同級生の工藤瞳子さんが座り、パソコンの画面を見つめていました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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