2月の下旬、完成したVTRのお披露目会に院生たちが鈴川小学校までやってきました。子どもたちが椅子を持って体育館に集まってきます。
ある教室でのインタビュー。4年生の米陀日香さんが「(2年生の)一途ちゃんが卒業するまで鈴川小学校があってほしい」と話すと、一途さんも「人数が少なくてもいい」と応じます。
朝の会、音楽の授業、体育の授業、給食の時間、太鼓の練習、帰りの会。
神輿を出した、夏祭り。
太鼓を披露したまちの催し。
これからは思い出に変わる、そんな何気ない日常の風景が映し出されていきます。
5・6年生の担任・松本里和教諭は「子どもたち主体で動いていけるかな、考えていけるかを一番に考えるようになった」と閉校が決まってからの日々を振り返っていました。
自分が映ると照れくさそうにしていた子どもたちですが、保護者や卒業生・地域の人、先生たちの学校への思いを聞き、だんだんと真剣な表情へと変わっていきます。
閉校を迎えるにあたってまとめられた記念誌には、2~5年生の子どもたちの学校への思いが綴られていました。
4年生・米陀日香さん
「私は、学校の太鼓がいつまでも今のまま残ってほしいと思っています」
2年生・小出一途さん
「私は一輪車が今のまま残ってほしいです」
5年生・工藤瞳子さん
「鈴川小学校が閉校してしまうのは悲しいし、卒業するまでいたかったな」
5年生・小出琴さん
「鈴小で勉強したり、遊んだりできて楽しかったよ。たくさんの思い出をありがとう」
この学び舎を巣立つ日は、もう目の前です。
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