2025.04.29

出かける

春にも「紅葉」がある 淡いグラデーションを作る、知られざる“木の花”の世界と、隠された戦略【森に行こう#2】

知られざる木の花③有名なのに、花だけは知る人ぞ知る

3つ目に紹介するのはミズナラ。
ミズナラといえば動物たちが大好きなドングリのなる木です。

(このあと虫の写真が出ます!苦手な方は心の準備を…)

子どものころ、公園で拾ってきた人も多いのではないでしょうか?ドングリは森に生きる動物たちにも大人気で、リスやタヌキ、シカやクマなどの貴重な食料にもなります。

ただ、ドングリって毎年同じ量ができるわけではなく「豊凶」があります。実際、毎年森にいると足の踏み場もないほど多い年とまったく無い年があります。

どんぐりは森の生きものたちに大人気なので、毎年たくさん作ると実を食べる動物たちが増えすぎて食べ尽くされてしまいます。そこで豊凶を作ることで動物たちが増えすぎて全部食べられないようにしている、と言われています。木の戦略もすごいですね!

ちなみに、どんぐりを拾ってくると結構な確率で白いイモムシが出てくることがあります。

どんぐりを拾ったことがある人の中でこの虫を見たことがある確率は100%らしいという噂もあったりなかったりしますが、あれはゾウムシの幼虫です。そうです、鼻の長いあれです。

コナラシギゾウムシ。
大人になると意外にかわいい。

そんな動物や昆虫たちに大人気なミズナラの花がこちら。

これも地味!(笑)

森に来る前はドングリの花がどんなものかを想像したことすらありませんでしたが、ちゃんと花が咲きます。ちなみにこれは雄花。葉っぱと同じような色をしているので遠目に見てもわかりません。

木の名前も木の実も有名なのに、花だけは知る人ぞ知るものになっています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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