2025.04.29

出かける

春にも「紅葉」がある 淡いグラデーションを作る、知られざる“木の花”の世界と、隠された戦略【森に行こう#2】

知られざる木の花①認知度は高いのに、派手さとは無縁

最初に紹介するのはハルニレ。

名前くらいは聞いたことがあるかも知れませんが、森の中にはたくさんある木で、夏には樹液を求めてクワガタやカブトムシが来ることがあります。お店などの名前に使われていることもありますね。

そんな意外に認知度は高いハルニレの花がこちら。

地味!(笑)

まだ葉っぱも出る前に1センチほどの花が咲きます。知らずに見てるとコブみたいです。遠目に見るとこんな感じになります。

「花」と言えば鮮やかで目立つもの、というイメージがありますが、ハルニレは派手さとは無縁の花。初めて見た時はかなり衝撃を受けましたが、これが森の花の世界です。ハルニレの花は気づかないうちに散ってしまうことも多いので見られたらラッキーです!

知られざる木の花②カップケーキみたい!

続いて紹介するのはカラマツ。

「マツって花咲くの?」と思う方がいるかも知れませんが、カラマツの花は先っぽがピンク色になっていて”カップケーキ”みたいでとってもかわいいんです!

植物の中には花や木そのものが雄と雌に分かれてるものがあり、カラマツも雄花と雌花が別に咲きます。かわいいカップケーキを作るのは雌花の方で、雌花は受粉が終わると秋には茶色くて見慣れたマツボックリになります。

ちなみにカラマツの雄花は小さくてとても地味です。

雄花は花粉を飛ばすのが目的なので、花粉を飛ばしやすいように下向きに咲きます。

カラマツはもともと北海道にはなかった木で、成長が早く真っすぐ伸びるので、本州から持ってきて植林されました。

「カラマツ」は漢字で書くと「落葉松」。マツの仲間は常緑のものが多いんですが、カラマツは10月後半から11月の上旬にかけて真っ黄色に「黄葉」したあと、葉っぱを落とします。

滝野の森では秋になると様々な木が紅葉しますが、カラマツは紅葉シーズンのラストを飾り、他の木がほとんど葉っぱを落とした後、空も地面も真っ黄色に染める様子は圧巻です!

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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