2025.04.24

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LGBTQであることをカミングアウトしたら否定的な言葉が返ってくるのでは…見られ方・関わり方に変化はある?【お悩み#84】

あたしなりのAnswer

さて、なないろさん。
ここまでカミングアウトについて色々思うところを、かつての自分を振り返ったりもしながらあたしは綴ってきました。

でも今回あなたが聞きたいのは確か、 カミングアウトして「変わったこと」があったのかどうか だったわよね。
まずはそこに、率直に答えていきたいと思います。

それでね。
周囲にゲイだと打ち明けたあと、あたしが感じた1番大きな変化についてなんだけれど。

これ実は、家族や友人の反応がどうとかというよりも、はるかに強く、はるかに色濃く。
あたしは、あたし自身のあり方、あたし自身の他者との関わり方の変化を、みずからの身でひしひしと感じたんですよね。

親から送ってもらった昔の写真 左が弟で右があたし。

やり方も最初は試行錯誤まみれだったし、先ほど書いた家族のときよろしく、伝える人によってポジティブなパターンがあり、はたまたネガティブなパターンがありと、様々な紆余曲折や苦労が確かにありはしたのですが。

誰かへ「ゲイです」と伝え、つながりを作り直していく。
その作業を通じて、あたしは自分自身に「ゲイでいいんだよ」とようやく言ってあげることができたというか…。

どうやら、どんな人よりもゲイである「かずきくん」(本名笑)の存在を受け入れられていなかったのは、かずきくん本人だったようで。

てる子さんはそんなおのれとの対話というか、「僕」と「あたし」で向き合う時間を、他者への自己開示を通じて得ることができた。そんな気が今でもしているんですよね。

もちろん、近くにいる人たちからの見られ方、関係性も多様に変化しました。

疎遠になった人。
より近くなった人。
カミングアウトはしたものの一生話が通じない人もいたり、「実は自分も」と思いがけないつながりを得ることもあったり。

総じて、相手が家族にしても友人にしても、以前よりも素直に向き合って(あるいは離れたいと思って)いいんだという感覚は、お互いに作りやすくなった気がしています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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