2025.04.25
育む『自分のことは自分でなんでもできるようになろう!』
これは小学校からのお便りによく書かれている言葉です。
週末に持ち帰ってくる翌1週間分の時間割。
(私が小学生の頃は時間割は固定されていましたが、今は毎週時間割が変わるようです)
それを見ながら翌日の持ち物の準備をします。鉛筆を削る作業なども。
正直なところ、紙を見ながら私が一人で揃えた方が早く、正確なのですが、もう小学生だからそうもいかない…
「明日の準備するよ~!」とこうちゃんを呼び、ランドセルを開けてみたら…
教科書が一冊もない。
ノートも、ファイルも、連絡帳もない。
それどころか、筆箱も、眼鏡ケースも、水筒もなく…
つまり、空っぽだったのです。
私は言葉を失い、こうちゃんは「しまった!!!!」という顔をしました。
カ~ッとなってしまった私は、「なんで何も入ってないの!?」と怒鳴ってしまいました。
青ざめたこうちゃんは、「違うんだよ!全部揃えて入れたんだよ!!!」
「入ってないじゃん!なんにも入ってないよ!どこにあるの!?」と聞くと、
「ちゃんと全部入れたはずなんだけど、なぜか全部なくなっちゃったんだよ!!ランドセルに穴が開いてるのかもしれない!!!見てみる!!」
「おかしいな、おかしいな」と言いながらランドセルの底をのぞき込む姿を見ながら、
「これもまた“小1の壁”か…」と感じていました。
ランドセルの中身は、次の日に無事にすべて戻ってきました。机の中に入っていたようです。
あとから思い返したら笑い話なのかもしれませんが、今は毎日心配事が絶えません。
最近になってようやく「こうちゃんが変なダンスしたら、隣の子とその隣の子も笑ってた」と、学校での出来事を自分から言ってくれるようになりました。
私が聞いても、「わかんない」「忘れた~」がほとんどですが、少しは楽しくなってきたのかな?
「小1の壁」を感じるのは親だけじゃない。
子どもも、見たこともない高い壁と必死に戦っているんだなぁ。
ゆっくり、人生1度きりの小学1年生を一緒に楽しもうね。
ここで一句!
ピカピカの 1年生も 疲れるよ
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文|HBCアナウンサー 室谷香菜子
青森県出身。2009年HBC入社。HBCラジオ「アフタービート」、「美香と香菜子のおさんぽ土曜日」などを担当。2018年第1子(男の子)を出産。趣味は寝かしつけ後のドラマ鑑賞と、美味しいお酒。息子(こうちゃん)との日常はInstagramでも発信中。
編集:Sitakke編集部あい
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