北海道北部の天塩町で、体毛が白い珍しいシカが撮影されました。
“神の使い”のように神々しくたたずむ真っ白なオスのシカ。4月5日、北海道天塩町で見つかりました。
苫前町の農家、小澤貴之さんが実家に帰省をした際に偶然遭遇し、映像に収めたシカ。
エゾシカなどの野生動物の生態に詳しい酪農学園大学の伊吾田宏正准教授は、遺伝子に突然変異が起きた全国的にも珍しい個体だと指摘します。
「鼻は黒っぽく見えて、目も黒そうなので、アルビノではなく白変種なのかなと。遺伝的に突然変異が起きているのだろう」
さらに、伊吾田准教授はこの珍しい“白変種”とみられるシカがここ数年、稚内市など、北海道北部のエリアだけで相次いで目撃されていると話します。
「白いシカは、文化的に“神の使い”という捉え方もあるので狩猟で撃たれにくい。その個体が繁殖をして残っている可能性がある」
白いオスジカは、群れを率いるように、まだ雪の残る林の中に消えていきました。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年4月9日)の情報に基づきます。
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