2025.04.23
出かけるHBCアナウンサーの堀内美里です。
映画「#真相をお話しします」の前に、原作である小説の「#真相をお話しします」のお話からしようと思います。
わたしは普段、本を読むときはエッセイや自己啓発本が多く、そこまでミステリーを選ばないのですが、2023年本屋大賞にノミネートされたタイミングで手に取りました。
ある冬の日、寒い部屋があたたまるまで…と、コートを着たままストーブの前に体育座りをして本を開いたのですが、気が付いたら読み終わっていました。
おそらく自分史上で一番早く読み終えた本だと思います。そのくらいスルッと読めました。
原作本は5つの話をまとめた短編集です。
一見、どこかで見たこと、聞いたことがありそうな話なのに、その中で感じるかすかな違和感。それがどんどん膨れ上がって、最後に待ち受ける「どんでん返し」を理解した瞬間に、スッキリと同時にゾッとしました。
なんだかよくわからないですが、脳の伝達物質がドバドバ出て興奮しすぎて、ちょっと怖かったです。(笑)
私のようなミステリー初心者にも優しい構成になっているように感じましたし、短編のタイトルにもなるほどなぁと思うところがあって楽しく読めました。
そんなインパクトを残した本が映画になるということで、公開が待ち遠しい気持ちでした。
5つある話の中で、どれが映画になるんだろう?そう思っていたのですが、いざ見てみると短編集である原作が、映画ならではの方法で一つの長編になっていました。
■「最近のクマは、鈴やラジオの音では逃げない?」よくある疑問30個に回答!秋田県から学ぶ、全国に通じる大切なこと【前編】