2025.04.25
ゆるむ人口約7000人が暮らす、北海道・三笠市。
炭鉱の記憶を静かに抱くこの小さな町を舞台に、「ひと夏の物語」が幕を開けます。
13年ぶりに北海道放送(株)が制作する、連続ドラマ『三笠のキングと、あと数人』(通称・ミカキン)。
4月25日(金)ごご6時半から、全6回に渡って放送をスタートします。
高杉真宙さんと柄本時生さんがW主演を務めるこの作品は、どこか懐かしくて、新しい「青春群像劇」。
本記事では、ヒロイン・高梨由紀子役を務めた、森田想(もりた・こころ)さんにインタビュー。
役柄への思いや、撮影地・三笠市での思い出についても、じっくりお話を頂きました。
【今回の役どころ】
●高梨由紀子(演:森田想)
三笠高校出身。先輩(演:柄本時生)とは同級生。高校卒業後は地元に残り、現在は高校生レストランの製菓教師。明るく優しいが、先輩の「王になる計画」に巻き込まれていく。
――ヒロイン「由紀子」役を演じてみていかがでしたか?
由紀子は天真爛漫なところがあって、キャラ作りがとても楽しかったです。高杉真宙さんや柄本時生さんとの掛け合いを楽しみながら演じられる役だったので、本当に楽しかったですね。
誰かに恋する、恋されるヒロインみたいな役はこれまで全然やったことがなかったので、こういった役をやれたことがとても嬉しかったです。
――高杉真宙さんと柄本時生さんとの共演はいかがでしたか?
時生さんとは、今回が初めましてでした。高杉さんとは以前、彼が主演する映画に1日だけ参加したことがあったんですが、あまりお話しする機会がなかったので、しっかりとご一緒させていただくのは今回が実質初めましてのような形でした。
今回の役どころは、時生さん演じる”先輩”と、高杉さん演じる”健太”の二人の掛け合いに入っていくことが多かったのですが、役として面白く掛け合いをしている二人の雰囲気に自分も馴染むように意識しました。
演じながらも、二人の雰囲気に合わせるのが面白かったし、すごくやりやすかったです。
――由紀子を演じる上で一番大事にした部分は何でしたか?
由紀子は、あざとさや嫌味のない、地元で生まれ育った子特有の魅力を持っているキャラクターなんです。人が良いから自然と好かれる、そんな雰囲気を大事にしました。媚びすぎないように演じるというバランスをすごく意識しました。
――由紀子は「いい子」なんですか?それとも「悪女」なんでしょうか?
悪女だと思って演じてはいません。ずっと地元で暮らしていた由紀子にとって、東京から帰ってきた健太くん(演:高杉真宙さん)や、外資系コンサルの社長・重盛さん(演:奥野瑛太さん)との出会いは、一大イベントなんだと思います。彼らが地元に来たことで、どうしても気になってしまう。
きっと、”転校生”に興味が惹かれる心境にも近いと思います。新しい存在への「ふらつき」というか…由紀子にとっては、自然な感情だったんじゃないかな。
――撮影の舞台である三笠市のまちの印象や、人の印象はいかがでしたか?
「三笠高校生レストラン」の裏にある公園がとても素敵でした。
川沿いの風景が美しくて、撮影の合間に歩くのが心地よかったです。近所にあったらいいなと思うような場所でした。
地元の方が作ってくださったロケ弁も本当に美味しかったです。特にザンギ(※)がお気に入りでした!(※北海道では鶏の唐揚げのことを「ザンギ」と呼びます)
――撮影で特に印象に残ったシーンは?
「三笠高校生レストラン」の夜のキッチンでパフェを作るシーンです。長回しで撮影したのですが、私は途中で切らずに続けて演じる方が好きなので、とても楽しかったですね。
■【現地密着】高杉真宙&柄本時生が語る W主演の舞台裏――HBC連続ドラマ『三笠のキングと、あと数人』スタート【#ミカキン 連載vol1】