小樽市では2025年1月、中国籍の60代の女性が、海の写真を撮ろうと線路内に立ち入り、快速列車と接触して死亡しました。
また、海岸まで近道しようと、民家の敷地に無断で立ち入る外国人が後を絶ちません。
実際に外国人観光客に聞いてみると…
中国から
「ここに看板を立ててくれれば、私たちがそこに入れないことが分かると思う。ごめんなさい」
オーストラリアから
「ここには何も、立ち入り禁止など書かれていないから分からない。行政が何かしてくれるなら私たちは理解できる。だから立ち入り禁止の標識など作ってほしい。すみません」
そこでOtaru Next100実行委員会の坂口武監督は考えました。
「オーバーツーリズムの原因は海外の人たちの、いい意味でのSNSがあったと思う。SNSにはSNSで対抗しようということ」
今回、主役に選んだのは、外国人からも人気の高い「忍者」です。
道路の真ん中で海をバックに撮影する観光客が相次いだ「船見坂」のほか、「おたる水族館」そばの展望台に通じる坂でも、撮影を行いました。
「ここが問題なのは、特に冬季は滑る。それに対して、外国人観光客は車道の真ん中をのぼってくる」
観光客の転倒や、車のスリップなどでヒヤリとすることが多い現場です。
さらに、住宅などの私有地に立ち入ってきてしまう問題にも向き合います。
「立ち入り禁止」を啓発する撮影のほか、敷地にはチェーンをつけました。
家主でもあり、Otaru Next100実行委員会のメンバーでもある山吹黎明さんはこう話します。
「立ち入り禁止チェーンをつけてから無断侵入が少なくなった。朝5時に起きて外国人がいたりとか、たばこも吸っていて。そういう例があり怖かった」
民泊の利用者が増え、住宅地でもルール違反が相次いでいると言います。