2025.04.08

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予期せぬ妊娠は「だらしない」のか…産んで終わりではない“支援”と背景に見える生きづらさ

1歳になったゆきさんの赤ちゃん

2024年の春。ゆきさんの姿は母子生活支援施設にありました。

夫のDVから逃げたり、予期せぬ妊娠などで夫がいなかったり…
事情のある親子が暮らす施設です。

ゆきさんが生活している施設は、20世帯の親子が入所できる独立した個室と、子どもが遊べる共用スペースなどを備えています。

施設の職員が、緊急時の子どもの預かりや育児のサポートなどもしてくれます。

ここも「リリア」と同じように、“困り感”を抱える女性たちの居場所です。

ゆきさん親子もこの場所にいることで、社会的に孤立した状態から免れることができました。

「かわいいから」だけではやっていけない

赤ちゃんは、1歳の誕生日を迎えました。

毎日、ミルクの量や回数など書きためた日記はこの日で一区切り。

見返してみると、生まれたばかりのころはミルクの回数も多く、「大変なこともあったなあ」と、ゆきさんはしみじみ思い出していました。

ハイハイして、笑って、立って…我が子の成長を喜ぶゆきさん。

その一方で…。

ゆきさんは、子育ての一番の手本となる「母親」に頼れません。

赤ちゃんが泣いているときも、風邪をひいたときも、すべて手探りです。

「『子どもが好きだから』『赤ちゃんがかわいいから』と思っていたけど、それだけじゃやっていけないって身に染みて感じたかな」

見えにくい困難とも、ずっと闘っていました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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