2025.04.08

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予期せぬ妊娠は「だらしない」のか…産んで終わりではない“支援”と背景に見える生きづらさ

産んで終わり、ではないからこそ

ゆきさんに時におせっかいに、親子のような会話をみせる相手。
「リリア」の相談員の佐々木友美さんです。

「ごはんあるの?」と聞くと「いらないです」とゆきさん。

佐々木さんは「ダメだよ…ごはんないの?」とさらに話しかけます。

妊娠前は、ろくに食事もとらず、酒ばかり飲んでいたゆきさん。
もう自分だけのからだではありません。

佐々木さんは赤ちゃんと過ごす生活を考え、ゆきさんに料理の習慣をつけてほしいと考えました。

「リリア」の支援は、“居場所”の提供だけではありません。

「『自分で育てたい』という彼女の希望があるので、時におせっかいなことも言って険悪にはなるけれど…一緒に買い物をして、予算を決めて『きょうのミッションは3000円』と言いながら、買い物カゴに商品をいれていく」

ゆきさんは、妊娠に気づくまで、ホストクラブに通い、1日で数十万円を使い込むこともありました。

「承認欲求を満たしてくれる」
「人に必要とされるのが嬉しかった」

それが通っていた理由だといいます。

そんなゆきさんの今後のためにも、金銭感覚も身に着ける必要があったのです。

赤ちゃんだけでなく、「母」となる女性のための支援。

ただ、産んで終わりではないのが子育てです。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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