ゆきさんに時におせっかいに、親子のような会話をみせる相手。
「リリア」の相談員の佐々木友美さんです。
「ごはんあるの?」と聞くと「いらないです」とゆきさん。
佐々木さんは「ダメだよ…ごはんないの?」とさらに話しかけます。
妊娠前は、ろくに食事もとらず、酒ばかり飲んでいたゆきさん。
もう自分だけのからだではありません。
佐々木さんは赤ちゃんと過ごす生活を考え、ゆきさんに料理の習慣をつけてほしいと考えました。
「リリア」の支援は、“居場所”の提供だけではありません。
「『自分で育てたい』という彼女の希望があるので、時におせっかいなことも言って険悪にはなるけれど…一緒に買い物をして、予算を決めて『きょうのミッションは3000円』と言いながら、買い物カゴに商品をいれていく」
ゆきさんは、妊娠に気づくまで、ホストクラブに通い、1日で数十万円を使い込むこともありました。
「承認欲求を満たしてくれる」
「人に必要とされるのが嬉しかった」
それが通っていた理由だといいます。
そんなゆきさんの今後のためにも、金銭感覚も身に着ける必要があったのです。
赤ちゃんだけでなく、「母」となる女性のための支援。
ただ、産んで終わりではないのが子育てです。
■「おおきくなったら何になる?」6歳こうちゃんついに卒園…走り続けた子育てを我が子のふとした言葉で立ち止まった日【室谷香菜子のいっくじ日記#13】