今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2025年3月31日〜4月4日ピックアップ分)
福寿草とエゾリス、北海道にようやく訪れようとする春を象徴するような、ステキなお写真ですね。
以前にもお話しさせていただきましたが、参議院議員も務めたアイヌ文化研究者の萱野茂さんに、「アイヌの人たちが愛する春の花はありますか?」と尋ねたことがあります。
萱野さんは「チライアパッポ(福寿草)かな…」とおっしゃいました。
「チライ」は、魚の〝イトウ〟、「アパッポ」は〝花〟の意味で、福寿草が咲く頃、ちょうどイトウが群れになって川を上り始め、また本格的な狩猟のシーズンが始まります。
福寿草は、そんな季節の訪れを告げる、アイヌの人たちにとって特別な存在、なのだそうです。
また、赤ちゃんのかわいらしさを表現する時に、「福寿草の花から生まれたような」という言い回しも使うことがあることもあると、教えていただきました。
そんなお話をお聞きしたのはもう30年以上も前のことになりますが、毎年、福寿草の花を見ると、そのことを懐かしく思い出します。
このお写真のキャプションにこうありました「モモさんの歯がオレンジ色なのはビーバーと同じ理由かな?ってお友達から聞かれて調べてみたら。。。羽村市動物公園の飼育員さんの説明で『ビーバーの歯がオレンジ色なのは、木の皮などの成分と、歯の成分が化学反応を起こすためと言われています』」と。
以前に、エゾシマリスが〝大あくび〟をしているお写真をご紹介させていただいたことがあって、見えていた歯がオレンジ色だったのを思い出しました。
エゾモモンガもエゾシマリスも、ビーバーも、みな同じ〝げっ歯目〟です。
〝げっ歯目〟の前歯(門歯)外側は、鉄を含むエナメル質に覆われ、オレンジ色をしていて〝とても硬い〟のが特徴。
しかし、オレンジ色をしているのは前歯の外側だけで、内側は白色で、外側ほど硬くはありません。
〝げっ歯目〟の前歯は、生涯伸び続けるので、モノをかじっているうちに、内側の白い部分が、外側よりも早く削れてくれるので、いつも〝よく切れるノミ〟のような状態が保たれるのだそう。