キッチンもない生放送中のスタジオで、おいしいごはんを振る舞うというのは、正直かなり難しかったです…。
放送中にディレクターに頼めるのは、「お湯を入れる」や「電子レンジで温める」といった最後の仕上げのみ。
はじめは会社でイチから作っていたのですが、会社では火も使えないため、途中からは家であらかじめ調理をし、タッパーに詰めて持ってくるようになりました(笑)
文明の利器に頼りすぎて、もはや山ごはんの再現と言えるか謎のコーナーでしたが、それでも、おいしそうに、楽しそうにリポートしてくれた仲間たち…。
みんなが「おいしい~!」と言ってくれる言葉が、とても嬉しくて「将来はいつか飲食店を経営しよう…」という夢ができそうになりました。
しかしラジオを聴き返して自分のずぼらさを痛感し、夢は遠くに飛んでいきました。
また、いろいろ作ってみた結果、山ごはんは「山で食べるからこそ、たまらなくおいしく感じる」のだとわかりました。
あの心地よい疲労感と、絶景、汗をかいたカラカラの体に、入れる「エネルギーの塊」。
「生」を実感できる瞬間です。それを味わうには…スタジオを飛び出して山に行くしかないですね~!
ラジオはいったん終了しましたが、今後も私は私らしく、おいしくて、楽しい山ごはんを探求したいと思います!
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
文:HBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。24年10月からHBCラジオで「言いたいことは山々ですが」(毎週金曜午後5時45分~6時半)スタート!HBCテレビでは「グッチーな!」「ジンギス談」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」「大江裕の北海道湯るり旅」などを担当。登山歴4年。おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中
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