2025.03.28

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特効薬だったペニシリン「ほぼ100%効かない」性感染症拡大と薬剤耐性化の今

性行為をする際の予防「ノー」「ステディー」「セーファー」

薬への耐性が進む性感染症。

感染拡大を食い止めるためには、基本的な予防をきちんと行うしか方法はないと安田医師は話します。

ひとつは、性行為をそもそもしない「ノーセックス」。
しかしこれは「現実的ではない」として、ほかにこんな提言をしています。

それが、「ステディーセックス」と「セーファーセックス」。

パートナーを固定する『ステディーセックス』とコンドームを使用する『セーファーセックス』で感染の機会をなくしていく。

「これらは昔からずっと変わりないです。どれだけ薬が発達しようが、感染しなければ薬も使わなくてもいいので、予防が大事になります。やはりこれはすべき」

検診も大事!「郵送」の活用も

安田医師は採取した血液や尿などの検体を郵送して検査する「郵送検診」も有効だと話します。

「特に未成年の方だと保険証のことがあったりするので、病院に行きづらいと思います。そうすると『郵送検診』は受けやすい。ただ注意が必要なのは、検査が特殊な方法になりますので、どういう精度になるのかを検討しないといけません。ですが、この精度を高めていければ、非常に有効な手段だと思います」

日々、脅威を増していく性感染症の薬剤耐性化。

新薬の開発が一刻も早く急がれている中で、感染拡大を抑えるためには感染予防の徹底と早めの受診が求められています。

取材協力:札幌医科大学 安田満医師
文:HBCデジタル編集部・長沢祐
編集:Sitakke編集部あい

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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