2025.03.28

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特効薬だったペニシリン「ほぼ100%効かない」性感染症拡大と薬剤耐性化の今

知らないうちに感染拡大する性感染症

無症状で感染が広がる「クラミジア」(CDCより)

代表的な性感染症「クラミジア」も無視できない存在だと安田医師は指摘します。

安田医師が挙げたのがある有名な研究。
1つの県で無症状の学生1万人を対象にクラミジアの検査をしたところ、女性の約10%が陽性だったという結果になったといいます。

「これがすべての国民に当てはまるかどうかわかりませんが、無症状なので医療機関で受診しないし、治療もしない。クラミジアは一般に思われているよりも、感染してる人が多いのです」

性をタブー視するあまり、情報が少ない

「淋菌感染症」とは違い、無症状で知らないうちに感染を広めてしまう「クラミジア」。

日本で性感染症が蔓延する要因のひとつとして、安田医師は日本の性に対する意識をあげています。
「日本ではやっぱり“性”についてタブー視していることが多いと思うんです。そうすると、教育も難しいです。性感染症の予防について家族間で話ができるかというと、私も含めてなかなかできない。そういう意味では情報が浸透していないのかなと」

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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