2025.03.28

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特効薬だったペニシリン「ほぼ100%効かない」性感染症拡大と薬剤耐性化の今

「効く薬」は実質ひとつ

薬剤耐性化が進む「淋菌」(CDCより)

「今、抗菌薬として推奨されている薬剤は2つしかない状況で、飲み薬ではなく点滴などで投与する注射薬になっています」

しかも2つの薬剤のうち、喉などの症状に有効性がある薬は1種類のみというのです。

「性器に淋菌を持っている患者の約3割が、無症状でも咽頭炎を持っていることがわかっています。そういう意味で言うと、治療で効果を得られる選択は1つの薬剤だけということになるわけです」

「最も脅威のある細菌」

加速する「淋菌」の薬剤耐性化。

治療薬が限られる現状に、アメリカの疾病対策センター(=CDC)は、耐性を持つ淋菌を「最も脅威のある細菌」と位置付けています。

WHOも「淋菌感染症」における新薬開発の優先度を、上から2つ目のカテゴリーに位置付け、いま世界が新薬の開発に拍車をかけています。

ただ、やはりのどの症状には効きにくかったり、薬によっては淋菌がすぐにすぐに耐性化してしまったり…今のところ、すぐに市販されそうな新薬はありません。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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